「鎌倉殿の13人」大竹しのぶ サプライズ出演!老け特殊メークおばば役にネット驚き「誰だか分からん」

[ 2022年9月11日 20:51 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第35話。“おばば”こと名うての歩き巫女役でサプライズ出演をした大竹しのぶ(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は11日、第35話が放送され、女優の大竹しのぶ(65)が事前告知なしのサプライズ出演を果たした。大河出演は2019年「いだてん~東京オリムピック噺~」以来3年ぶり7度目。オープニングタイトルのクレジットで判明。今回は特殊メークを施し“おばば”こと名うての歩き巫女役を“怪演”した。3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)に不吉な予言と悩みへの助言。大竹は「面白さ7、深み1、あとは勢い、みたいな感じですかね(笑)」「本当だったら100歳くらいの方がやれれば一番いいような役なので、『私でいいのかな』というのはありますけれども」などと撮影を振り返った。

 「大竹しのぶ」が本放送中の登場前(午後8時10分)からツイッターの国内トレンド8位に入るなど、シークレットキャストの登場に、SNS上は大反響。「大竹しのぶさん、凄すぎる。誰だか分からん」「大竹しのぶだったのかー!途中まで気がつかなかった」「あっ、大竹しのぶかぁ。(日本一のおばあちゃん女優)北林谷栄かと思った」などと驚きの声が相次いだ。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。鎌倉を舞台に、御家人たちが激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は04年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第35話は「苦い盃(さかずき)」。3代鎌倉殿・源実朝(柿澤)の妻になる後鳥羽上皇(尾上松也)の従妹・千世(加藤小夏)が京から鎌倉へ到着。政子(小池栄子)らが出迎えるが、千世を連れてくるはずだった北条政範(中川翼)は京に到着して2日後に“怪死”。愛息の凱旋を心待ちにしていたりく(宮沢りえ)は失意に沈む。そんな中、娘婿・平賀朝雅(山中崇)が畠山重忠(中川大志)の嫡男・重保(杉田雷麟)への疑惑をりくに告げる。一方、朝雅の振る舞いについて重保から相談された北条義時(小栗)は父・時政(坂東彌十郎)に…という展開。

 実朝は鹿汁をごちそうになり、意気投合した和田義盛(横田栄司)の館を再び訪れた。義盛は実朝、北条泰時(坂口健太郎)鶴丸(きづき)を“面白い所”に連れていく。

 とある寺。テントのようなものの中に“おばば”こと名うての歩き巫女(大竹)がいる。

 歩き巫女「(占いを始め、枝葉を水につけながら何かを唱える)この中にひと月、体を洗っていない者がおる」

 義盛「俺だ。よく分かったな」

 実朝「実は、私も分かっていた(手を鼻にやる)」

 泰時「これって、占いですか」

 歩き巫女「(義盛に)おまえ、もっと後ろに下がれ。(泰時を指し)双六。苦手だろ」

 泰時「苦手というか、子どもの頃から双六をすると、どういうわけか具合が悪くなってしまうんです」

 歩き巫女「さもありなん。(鶴丸を指したかと思うと、実朝を指し)雪の日」

 実朝「雪の日」

 歩き巫女「雪の日は出歩くな。災いが待っている」

 実朝「災い」

 義盛「雪の日は滑るから、だいたい皆、出歩かない方がいいんだ」

 歩き巫女「うるさい」

 義盛「次、俺」

 歩き巫女「寄るな!」

 日が暮れ、実朝と歩き巫女は2人きり。

 歩き巫女「悩みがあるようだな」

 実朝「妻をめとった」

 歩き巫女「おー、めでたいのー」

 実朝「私の思いとは関わりないところで、すべてが決まった」

 歩き巫女「おまえさん…まあいい。悩みは、誰にもある。おばばにもある。年を取って近頃、ひじがあごに付かなくなった(実演)」

 実朝「誰でもそうなのではないか」

 歩き巫女「これだけは言っておくよ。おまえの悩みは、どんなものであっても、それはおまえ1人の悩みではない。遥か昔から、同じことで悩んできた者がいることを、忘れるな。この先も、おまえと同じことで悩む者がいることを、忘れるな。悩みというのは、そういうものじゃ。おまえ1人ではないんだ。決して。気が晴れたか」

 実朝は涙を拭い、笑った。

 番組公式ツイッターに公開された大竹の「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」は以下の通り。

 ▼歩き巫女について「いかようにもやれるというか、おかしくもできるし、怖くもできるし。ちょっとおかしなセリフの言い回しとかもあるんですけれども、ただ1つだけ、三谷さん作品によくある、そこに隠されている真実のようなもの、それはちゃんと伝えなければいけないと思いました。でも、面白いところもないとつまらないし、面白さ7、深み1、あとは勢い、みたいな感じですかね(笑)」

 ▼演じてみて「ちょっと不思議な感じはあってもいいかなと思ったんですけど、本当だったら100歳くらいの方がやれれば一番いいような役なので、『私でいいのかな』というのはありますけれども。でも、特殊メイク担当の江川(悦子)さんもすごく凝ってくださって、それがすごく自然にできていたので、楽しかったです」

 ▼源実朝の悩みを聞くシーンについて「勇気をあげたいというか、真実を伝えることで、それが実朝の生きる勇気になればいいなというのは思いましたね。『それが世の常なんだ』という真実を伝える役目という感じですかね」

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