武田鉄矢 初出演映画で目にした主演の超大物俳優のラストシーンへの思い 「4、5日動かないんだから」

[ 2022年9月11日 17:40 ]

俳優の武田鉄矢
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 歌手で俳優の武田鉄矢(73)が10日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)にゲスト出演。映画「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)の撮影裏話を披露した。

 武田は1972年にフォークグループ海援隊としてレコードデビュー。翌73年には「母に捧げるバラード」が大ヒットし、紅白歌合戦に初出場も果たした。だが、その次の年には「ぴたっと止まるんです」と勢いがストップ。妊娠中だった妻とともに原宿のスナックで皿洗いのバイトをしたこともあると振り返った。

 その後、俳優になったきっかけを聞かれた武田は「暗い、5000円の皿洗いのバイトの翌年、すぐです。えれえ所から仕事が来たんですよ。“映画に出ませんか”っていう。それが『幸福の黄色いハンカチ』っていう」と告白した。

 武田は高倉健さん(2014年死去)主演の同映画について「ラストに黄色い旗があがってるっていうラストシーンがあるんだけど、あれ、4日か5日かかかってるのよ」と明かし、「むしろ青空が出なくてさ。監督の山田(洋次氏)が粘られてね、もうこっちは疲れ切ってさ」と回顧した。

 「もうずーっと待ってる。現場の横の炭鉱の人のためのおうちがあるんで、我々はそこに上がり込んで桃井(かおり)と2人で“ストーブだー”ってあたりながら“晴れるわけないっちゃん”って」とボヤいていたという。だが高倉さんについて武田は「凄いんだよ。次の“よーい、ハイ”で歩き出すんだ。その背中を撮りたいの。そのファーストポジションの×のところに立ってんのよ。男高倉。4日、5日(撮影中は)動かないんだから」と明かした。

 MCの「極楽とんぼ」加藤浩次が「絶対ウソでしょ、それ」とツッコんでも武田は「とにかく毎朝指定された×のところに立ち続けるのよ」と力説。「8時には立っておられてたから、昼前に行って、“ちょっと休みませんか、温かくしてますよ。お茶も入れますから、どうぞ”とかって言っても、静かに健さんは“うん、今あったかい所へ行くと、気持ちが切れちゃうんだよ”って」と話したと続けた。

 加藤が「そうか、あのシーンはそういう…」と話せば、「サバンナ」の高橋茂雄も「それ聞いてもう1回見たらあの映画、また別の味わいが、めちゃくちゃ面白いですね」と感動していた。

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