北村一輝 役作りで前歯9本抜き、4本削った壮絶過去もあまり話したくないワケ「役者バカみたいのが…」

[ 2022年9月11日 14:22 ]

北村一輝
Photo By スポニチ

 俳優の北村一輝(53)が11日、フジテレビ「ボクらの時代」(日曜前7・00)に出演。役作りで歯を抜いた逸話を積極的には話さない理由を明かした。

 この日はガリレオシリーズの最新作、映画「沈黙のパレード」で共演する主演の福山雅治、柴咲コウ、北村で鼎談(ていだん)を行った。

 そんな中、福山から「歯を全部抜いたって話は本当ですか?」と質問。北村は「そこですか?」と苦笑しつつ「(役作りで)前歯を9本ぐらい抜いて、4、5本削って」と説明。これには柴咲も「なんで?」と目を丸くした。

 北村は1998年に公開された映画「JOKER 厄病神」でチンピラ役を演じるにあたり、自ら計9本の前歯を抜き、4本を削った。“壮絶な役作り”は、過去にもさまざまなところで語り継がれている。それでも、福山は「言わないようにしてるの?」と問いかけると、北村は「何度か聞かれて、1回しゃべると飽きるんです」と苦笑いを浮かべた。

 北村は改めて、「徐々に自分で役をつかんでいくしかなくて、常に爪痕というか、100%以上のものを出そうとしていて」と当時を回顧。映画は萩原健一さんと渡部篤郎が主演で、北村は渡部の弟分のチンピラ役だった。「年も近いし、身長も少し高いだけで似てたりするので、どうすれば弟分に見えるだろうと。いろいろ考えて、食べ方に品の無さというか、いろいろなものが出るんじゃないかと思って。家で、食べ方とか、音を出したり、お箸の持ち方とか、いろいろやった時に、何かないかなと思って、“やっぱり歯がそろってたら変だよな”って思って、なんか思いついたんです、“抜こう!”って」と振り返った。

 福山は「歯医者で?“すみません、歯を抜きたいんですけど”って、抜いてくれるんですか?」と興味津々。「まずダメで、“あとあと直したいんです”って、“だからいいんです”って先生に頼み込んで」と北村。「最初は恐る恐る。1回目は4本ぐらい抜いてもらって、そのうち、やっているうちに、先生もノッてきて、“削る歯もあったほうがいい”ってなって。結果的に4本削って、9本抜いて…」と苦笑。20年以上前の話なるが、北村は「今でも、そういうのは平気な方かも。作品で見ている人が面白いとか、笑ってくれるんだったらどうなってもいいかなって」と笑った。

 そんな北村に、福山は「この話は何回もしたほうがいい。面白いし、そういう話を聞くと、俳優としての教示から俳優としての生き方、モノの捉え方も含め、全部入ってる」とアドバイス。すると、北村は「なんか役者バカみたいのがあまり好きじゃなかった。ちゃんとしたいろいろな世界、違う分野のことも知ったうえで、ちゃんとやらなきゃという考えが根本的にあったので、歯を抜いたとか、体重をすごい変えたりすると、役者バカみたいに書かれたりするのでそれを避けたかった」と、積極的に話してこなかった本当の理由を明かした。

続きを表示

2022年9月11日のニュース