斎藤の師匠・杉本八段 弟子同士の頂上対決に思いはせ「タイトル戦で対局かなえば」

[ 2022年9月11日 05:30 ]

昇格を決めた斎藤裕也(右)と藤本渚の新四段
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 将棋の第71期奨励会最終日が10日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、藤本渚(17)斎藤裕也(25)両三段がともに13勝5敗で10月1日付での四段昇段(プロ入り)を決めた。斎藤は杉本昌隆八段(53)門下で、藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=とは兄弟子の関係。

 斎藤がプロ入りを決めたことを受け、師匠の杉本八段はこの日、スポニチ本紙の取材に喜びを語った。「14歳で四段に昇段した藤井王将の時とは違う喜び。奨励会で苦労していたがやっとここまで来た。よく頑張った」と長年続けた努力が報われたことに拍手。斎藤を「気配り上手な青年」と評し「それが勝負の世界で回り道になってしまった側面はあるかもしれない。しかし、今回のリーグは厳しい姿勢で臨み勝ち抜くことができた」と称えた。

 これで杉本門下2人目のプロ棋士が誕生。「いずれはタイトル戦で2人の対局がかなえば」と藤井VS斎藤の弟子同士の頂上対決に思いをはせた。

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