「ザ・ニュースペーパー」渡部又兵衛さんが死去、72歳「病気療養中のところ9月7日、永眠いたしました」

[ 2022年9月11日 15:19 ]

ザ・ニュースペーパーの渡部又兵衛さん
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 社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」の渡部又兵衛(わたべ・またべえ、本名由光=よしみつ)さんが7日、敗血症のため都内の病院で死去した。72歳。北海道小樽市出身。葬儀・告別式は近親者で済ませた。糖尿病など病魔と闘いながら、「舞台で死にたい」と最期まで舞台復帰への意欲を燃やしていた。10月24日にお別れの会を行う。

 所属事務所によると、今月1日に足の血管を手術するために入院。手術をしようとした日に体調が急変。その後帰らぬ人となった。11日、事務所の公式サイトで「かねてから病気療養中のところ、令和4年9月7日、72歳にて永眠いたしました」と報告された。

 渡部さんは長年糖尿病を患っており、2004年に左足をひざ下から切断。義足をつけて生活していた。18年に脳梗塞、19年に脳出血など相次ぐ合併症と闘ってきた。事務所関係者は「それでも根っからの明るい性格で、人なつっこい方でしたので周りに対して元気に接していた」と語る。

 新型コロナウイルスが流行してから基礎疾患のある渡部さんは、公演もほぼ映像出演に限られていた。「舞台に立ちたい」「舞台で死にたい」と口癖のように話し、ステージに戻るため懸命なリハビリを続けていたという。

 渡部さんは「ザ・ニュースペーパー」のリーダーを務め、政治や社会現象を題材にした社会風刺コント集団をまとめ上げた。自らは近年では福田康夫元首相や旧民主党の渡部恒三最高顧問のものまねで人気を博した。

 渡部 又兵衛 1950年(昭25)4月10日生まれ、北海道小樽市出身。桐朋学園大学短期大学演劇専攻科卒業。元劇団民藝所属。(元キャラバン所属)。主な役は福田康夫、渡部恒三、鈴木宗男、立松和平、福島瑞穂(敬称略)。

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