藤井王将 外資系半導体メーカーと広告契約 “AI将棋”申し子「うれしい」

[ 2022年9月9日 05:30 ]

日本AMDと広告契約を結んだ藤井聡太王将
Photo By 提供写真

 日本将棋連盟は8日、藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が「日本AMD」と広告契約を締結したと発表した。藤井にとっては不二家(菓子)、サントリー食品インターナショナル(清涼飲料)に続く3社目の広告契約で、外資系は初。

 1969年の設立で米国カリフォルニア州に本社を置くAMDは世界的な半導体メーカーとして有名で、コンピューターの心臓部となるCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理装置)を主に開発・製造している。会長兼CEOのリサ・スー氏は20年に経済誌フォーチュンの「世界で最もパワフルな女性」に選ばれ、バイデン米大統領付の科学技術諮問委員会メンバーに任命されるなど、世界の経済界・科学技術界を代表する名士だ。

 パソコンの自作を得意とし、将棋の研究にフル活用している藤井は数年前から同社製品を愛用していた。ここ数年は盤面の状態を画像として認識し、人工知能(AI)で短時間に分析する深層学習系のソフトを利用。史上最年少(20歳1カ月)でタイトル10期を獲得する大きな要因になっていた。

 すでに広告動画は撮影済み。テレビCMでの露出は社の方針で行わないが、特設サイトやSNSなどネット上で8日から公開している。藤井は「私自身AMDユーザーですので、こういう機会を頂き、うれしく思います」とコメント。スー氏からのサプライズメッセージに喜ぶ貴重なシーンも視聴できる。

 日本AMDは今回の起用に「ブランド戦略の一環です。海外ではF1チームのスポンサーもしていますが、藤井さんは日本中の老若男女から認知度が圧倒的に高いと思い、コンタクトしました」と話している。

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2022年9月9日のニュース