山上容疑者と20年付き合いあった旧統一教会元幹部が告白「昨年5月に山上からメールあった」その内容は…

[ 2022年9月9日 21:41 ]

山上徹也容疑者
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 「安倍元首相銃撃2カ月 広がる事件の波紋」と題したNHK総合「かんさい熱視線」が9日放送され、山上徹也容疑者の母が通った世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元地元幹部男性へのインタビュー内容が明かされた。

 この元信者の男性によると、昨年5月に山上容疑者からメールが届いていたという。「内容は、直接的に書いているわけではないのだが、統一教会を恨んでいるのなら一緒に恨みを晴らそうと感じさせる内容だった」とし、そのメールには事件後に気づいたという。「その時に気づいていれば、自分なりに対応できたかもしれない。申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と語った。

 また、「山上徹也という人間は、統一教会を社会悪だと心底信じて、自分の人生をかけてそれを成敗するために悩んでいた。統一教会が悪いということをどこかで決心、確信したんだろう」と話した。

 番組では、事件は肯定されるものでないとした上で、宗教社会学を専門とする櫻井義秀北海道大教授が「山上容疑者の絶望は非常に深かったんだと思う」と推測。「世界平和家庭連合というが、山上家に平和をもたらしたのか、ということ。私は統一教会を30年以上研究し、多くの被害者家族がバラバラになり、金銭的被害にあい、経済的に立ちゆかなくなる現実を見てきた」と語った。

 また、「こうした団体が政治に積極的に関わり、政治家を通して宗教理念を日本社会に浸透させようとしてきた経緯がある。この行為が許容されるのか、政治家は真剣に考えてほしい」と訴え、「マイナスの効果、影響を断つために、教会にどう対応していくか検討していくことが必要」と述べた。

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2022年9月9日のニュース