AKB48・村山彩希 初めての写真集 「普通じゃないと思ってもらいたい」

[ 2022年9月9日 08:00 ]

初写真集「普通が好き」を手に笑顔を見せる村山彩希
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 【牧 元一の孤人焦点】初めての写真集「普通が好き」を発売したAKB48・村山彩希(25)がインタビューに応じた。

 ──これまでずっと劇場公演に力を入れて来た村山さんが写真集を出すのは意外でした。
 「私も正直、想像していなかった未来でした(笑)」

 ──写真集の話が来た時、悩みましたか?
 「2年前くらい前に別のところからお話をいただいた時は即答で『すみません』とお断りしたんです。アイドルの写真集には『彼女感』みたいなものを求められるじゃないですか?そうであるならできないと思いました」

 ──今回決断した理由は?
 「10周年を迎え、25歳になって、いま出しておかなければ、この先、カメラと向き合うことはないだろうと思いました。私は本当にカメラが苦手なんです。でも、こういう仕事をしていると、これからもカメラは欠かせないので、カメラが好きになれるように向き合いたいと思いました」

 ──写真集でこだわったことは?
 「1番こだわったのは劇場公演の写真です。みなさんに見てほしい自分を撮ってもらいたかったんです。あとは変な世界観で撮りたいと思ったので、お風呂の湯船に枕を入れたり洗濯機を利用したり、普段やらないことを取り入れました。写真集のタイトルは『普通が好き』ですけど、普通じゃないものにさせていただいたので、うれしい形になりました」

 ──村山さんは「シアターの女神」と言われていますが、この写真集をきっかけに「グラビアの女神」にもなりますか?
 「どうなんですかね…。私は自分にグラビアの需要があるとは思っていないんですよ。でも、これからは、制服もいけるし25歳の大人っぽさも出せるという、振り幅の大きさを売りにして頑張ります(笑)」

 ──最近、劇場公演の方はどうでしょう?
 「昔は、出演回数1位になりたいとか、個人的な思いが強かったけれど、最近は、周りのメンバーあってのステージだと思うようになりました。17期研究生が入ってきてくれたので、教えてあげたいという気持ちが強いです。私が研究生だった頃のAKBと今のAKBは全く違うと思うので、変わっちゃいけないAKBの良さを今の子たちに伝えていくことが課題です」

 ──自分が出演しない時に劇場に行って他のメンバーたちの公演を見ることを相変わらず続けていますか?
 「この前、17期研究生のデビュー公演初日を見に行きました。ゲネプロだけ見て帰ろうと思ってたんですけど、言いたいことがあり過ぎたので、居座って本番も見ちゃいました」

 ──どんなアドバイスをしましたか?
 「正直、AKBの研究生らしさをあまり感じなかったんです。いま韓国系が主流の完成されたアイドルを感じました。17期生だけでデビューするならそれでいいと思うけれど、これから劇場で公演を続けていくとなるとそれは違うんじゃないかと思いました。研究生の間は100%出さなくちゃいけない。まず自分を出し切らないと劇場のお客さんに伝わらない。押しつけがましいようですけど、私自身が身に染みて感じていることなので伝えようと思いました」

 ──村山さんの劇場公演の通算出演回数はどれくらいになりましたか?
 「1180回くらいです」

 ──目標は2000回?
 「目指して頑張ります!」

 ──劇場公演以外の活動はどうでしょう?
 「最近、『AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』で初めて歌と向き合いました。歌うことは昔から大好きで1人でカラオケに行ってたんですけど、自分が好きな曲を好きなように歌うだけで、人に聴かせる歌い方をしたことがなかったんです。でも、最近好きになったバンドの影響もあって、楽器の音や歌詞の重み、歌い方を考えるようになりました」

 ──バンドをやってみたい?
 「めっちゃやりたいです(笑)」

 ──4年前にインタビューした時、歌手や女優になりたいという夢は?という質問に対して「劇場公演で燃え尽きて終わると思っています」と答えていましたが、何かを夢見るようになりましたか?
 「基本的には劇場公演で燃え尽きる予定です。ただ、AKBのお仕事で舞台やラジオにも出させてもらって、いろんな世界を知る面白さを感じています。自分が劇場公演以上に追求したいものが見つかればそちらに行くのかな…?という、ちょっとした可能性は見えてきました」

 ──最後にファンの方々へのメッセージを。
 「現状に満足せず、いろんなことを追求していくつもりです。『ゆいりー』から目が離せないと思ってもらいたい。普通じゃないと思ってもらいたいです(笑)」

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

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