田崎史郎氏 安倍元首相の調査対象外に理解「分かっても日程くらいのもの」

[ 2022年9月9日 21:23 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が9日、BSフジ「BSフジLIVEプライムニュース」(月~金曜後8・00)に生出演し、自民党による所属議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点調査から安倍晋三元首相、細田博之衆院議長が除外されていることについて、自身の見解を示した。

 自民党は教団と国会議員との接点についてのアンケート結果を8日に公表。47%に当たる379人中179人が教団と何らかの接点があると回答した。しかし今回の調査は、国会議員が対象で、細田氏は衆院議長職で党籍を離れているため対象外に。また安倍元首相は死去しているため、岸田文雄首相は「十分に把握するということについては、限界があるのではないか」としている。

 教団に近いとされる2人が調査の対象から外れていることに、野党からは厳しい批判が寄せられているが、 安倍元首相について田崎氏は、「ご本人が亡くなられているわけです。それで果たして、どの程度のことが解明できるんだろうか?」と、岸田首相と同じように調査の限界を口にした。

 安倍元首相とも近しい関係だった田崎氏は、周辺取材を試みたという。ところが「(選挙での)票の動かし方はその後、取材しますと、安倍さんは僕が安倍さんと親しいなと思う人にも言ってないんですよ」と、真相にはたどり着けなかったと説明。「事務所に調べなさいというのですけど、分かっても日程くらいのものだと思いますよ」とし、「そこに焦点を当てるというのは、むしろ国葬の問題と絡んだ、何か政治的意図を僕は感じますけどね」とも言い切った。

 政治的意図という言葉について確認を求められると、田崎氏は「政権に対するダメージと同時に、国葬がおかしいんじゃないかと、そういう思惑もあるんじゃないかなと推察します」と説明した。

 また田崎氏は、細田衆院議長の対象外についても言及。「細田衆院議長は三権の長である衆議院の長、そのことについて自民党が調査するというのはおかしいんじゃないか」と、自民党の判断に理解を示した。その上で「議院運営委員会の場で、立憲民主党なり他の党が“議長、あんた何やってるんだ”と、そこで追及すればいいので、自民党に求めればいかがなものか?」と、野党の追及に首をかしげた。

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2022年9月9日のニュース