羽生九段 B級1組で開幕3連勝ならず 久保九段に敗れる 勝てば昇級確率5割だったが…

[ 2022年7月29日 00:26 ]

羽生善治九段
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 名人戦順位戦A級から昨年度陥落し、第81期の今年度は30期ぶりにB級1組で指す羽生善治九段(51)が28日、大阪市福島区の関西将棋会館で久保利明九段(46)と対戦し、132手で敗れた。開幕3連勝はならず2勝1敗となった。久保は1回戦が抜け番だったため2勝。

 戦型は久保の四間飛車で、先手羽生が銀冠、久保は穴熊に組み合った。対抗型のため、お互いの王が先手羽生陣の左辺で向き合い、堅陣を縦横から削り合う消耗戦になった。

 終盤、羽生竜による角銀両獲りを受けず、久保が羽生王の背後から飛車を打った攻め合いが奏功し、流れを引き寄せた。終局は両者1分将棋に突入した午後11時44分。

 13人が年間を通じて総当たりし、計12局を行うB級1組。昇級は2枠だが、開幕3連勝すれば9局を残しながら昇級確率は上昇した。過去5期、開幕3連勝した計14人中、7人が昇級した。確率5割。

 羽生の返り咲きは一歩後退となったが、次回4回戦は抜け番。三浦弘行九段(48)との5回戦で出直しを図る。久保は次回4回戦で丸山忠久九段(51)と対局する。

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2022年7月28日のニュース