若狭勝弁護士 五輪組織委元理事の受託収賄疑惑「慎重になるはずの電通にガサに入るというのは…」

[ 2022年7月28日 13:22 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が28日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事(78)の会社に大会スポンサーの紳士服大手AOKIホールディングス側が総額約4500万円を資金提供した事件について言及した。

 東京地検特捜部は28日、横浜市のAOKIホールディングス本社を家宅捜索した。高橋氏への贈賄容疑とみられる。事件の関係先への強制捜査は3日連続。26日に受託収賄容疑で東京都内の高橋氏を捜索し、スポンサー募集などに関わった広告大手の電通も対象とした。27日にはAOKIの青木拡憲前会長(83)宅や都庁内にある組織委の清算法人も捜索。AOKIが五輪事業参入を期待し、高橋氏側に賄賂として資金を出した疑いがあるとみて全容解明を進める。高橋氏はこれまでの取材に、AOKI側と組織委の利害に絡む付き合いはないと説明している。

 若狭氏は、「特捜部が家宅捜索に動くということは捜査の最終段階。高確率で立件できると踏んでおり、今は証拠の積み重ねを行っている」と言い、「最終段階という言葉をもう少し言うと、競馬で言うと第4コーナーを回ろうかというくらい。6割、7割程度だと思うんですが、大事な点は、電通という日本社会においては大きな代理店の凄い所ですから、そこにガサが入るというのは相当慎重になるはずなんですよ。慎重になるはずのそこにガサに入っているというところで、特捜部のこれにかかる立件の見通しというのをある程度持っているんじゃないかなってことがうかがえる」と自身の見解を述べた。

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2022年7月28日のニュース