北村義浩氏 コロナ拡大に「このまま何もしなければ病床使用率は9割、8割という所ばかりになる可能性」

[ 2022年7月28日 15:10 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 感染者学の専門家で日本医科大学特任教授の北村義浩氏が28日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。国内で27日に、新たに20万9694人の新型コロナウイルス感染者が報告され、1日当たりの過去最多を更新したことに言及した。

 20万人を超えるのはこれまで最多だった23日以来2回目。地域別では北海道や京都など25道府県で最多を更新しており、流行「第7波」拡大の勢いが続いている。死者は129人で、2日連続で100人を上回った。厚生労働省に対策を助言する専門家組織は27日に会合を開き「全国的にこれまでで最も高い感染レベルを更新し続けており、急速な感染拡大が継続している」と分析。「医療提供体制への影響も含め最大限の警戒感をもって注視していく必要がある」と指摘した。

 北村氏は、病床使用率50%超の都道府県が続出していることに「感染者が増え、それに引き続いて入院患者が増え、病床使用率も上がり、その中からぽろぽろと重症者も増え、だから重症者は今後また増え、けれど今回も全国で300人超の重症者ですから、もう本当に4月以来の大きな流行にはなっていますね」と指摘。そして「こういうふうに、だんだん遅れて出て来る指標というのを見ながら、“まだ重症者は出てないから流行はこのまま様子を見ましょう”とか言ってると後手後手に回るので、今の医療ひっ迫、入院ベッドの使用率なんかは、50%超えたってことは週で倍々、あるいは2週間で倍近く上がるという地域がほとんどですから、2週間たったらこのまま何もしなければ病床使用率は9割、8割という所ばかりになる可能性が高いですね」と自身の見解を述べた。

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2022年7月28日のニュース