二木芳人教授 大阪府の高齢者外出自粛の呼びかけ「高齢者の方だけ家にいてもらっても…」

[ 2022年7月28日 09:05 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 昭和大学医学部の二木芳人客員教授(感染症学)が28日、フジテレビ「めざまし8」(月~金曜前8・00)に電話出演。大阪府が27日、新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、感染状況を示す独自基準「大阪モデル」に基づく警戒レベルを約3カ月ぶりに最高の「非常事態(赤信号)」に引き上げたことに言及した。

 大阪府は、28日から8月27日まで、重症化リスクの高い高齢者に不要不急の外出自粛を求め、同居家族にも感染リスクの高い行動を控えるよう呼びかける。外出自粛を求める対象は65歳以上の高齢者を想定しているが、専門家からは「高齢者に限定した行動制限に意義はあるのか疑問」との指摘が出た。吉村洋文知事は会議後の記者会見で「感染の全体を抑える措置ではないが、リスクの高い人は身を守る行動を取ってほしい」と説明。現役世代に向けては「感染対策が不要ということではない」と強調し、ワクチンの3回目接種などを呼びかけた。

 MCの谷原章介が「先週は、日本、世界最多の感染者出ました。この大阪の決断、どう思われますか?」と聞くと、二木氏は「決断というよりも、もうすでに、おそらく皆さんはそういう行動はとっておられると思うんです、自主的にですね。高齢者の方も、それから若い方々も、多くの方々は感染リスクを回避するような行動というのに気を付けてくださっていると思う」と指摘。そのうえで「高齢者の方だけ家にいてもらっても結局、若い人が…。今、家庭内感染が多いでしょ。そうすると外から感染を持ち込めば一緒ですから。そういう感染リスクを回避すると同時にですね、やはり若い人に対しては3回目の追加ワクチン。これもぜひ積極的に受けていただきたいなと思います」と自身の考えを述べた。

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2022年7月28日のニュース