竜星涼をヨ・ロ・シ・ク!YAZAWAのように一番星になる ニーニーの宿命は成り上がり

[ 2022年7月28日 07:00 ]

「沖縄の一番星」ポーズを決める竜星涼(撮影・久冨木 修)
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 俳優の竜星涼(29)が、現在放送中のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~金曜前8・00)で、ヒロイン比嘉暢子(黒島結菜)の兄・比嘉賢秀役を演じ存在感を放っている。矢沢永吉(72)の大ファンとして知られており、自分自身も、演じる賢秀も“成りあがり”を夢見る青年。今作への出演はキャリアの大きな転機だといい「一番星になるんで、ヨ・ロ・シ・ク!」と夢をぶち上げた。(吉澤 塁)

 「憎まれるこの役を、愛されキャラにしたいんです」

 親の借金を投資詐欺でパー、ボクシングジム会長から金を借り逃げ、泥酔してけんか…。悪行を挙げだしたらきりがない。ただ根底にあるのは「家族を幸せにしたい」といういちずな心。当初こそ視聴者から非難が多数寄せられたが、気がつけば「ニーニー(お兄ちゃん)がいないと物足りない」など、どこか憎めない存在に。見事に“愛されキャラ”へと役を導いた。「賛否両論あるこの役も、僕にはいとしいです」と手応えを口にする。

 2017年「ひよっこ」以来、2度目の朝ドラ。前回は方言に苦労したというが、今作では積極的に自由な演技を披露。それが視聴者を魅了している。「僕にオファーが来るということは、完璧な沖縄方言は求められていない。だからのびのび役を演じています。アドリブも多いですね」とニヤリと笑った。

 演じる賢秀は「沖縄の一番星」を自称し一獲千金を夢見るため、上京した。竜星が敬愛する矢沢も「ビッグになる」ため広島から夜汽車に乗って上京。そして自身も、芸能界で輝くことを夢見ている。「自分が矢沢さんを語るのは恐れ多いですが、3人ともどこか通じる部分がある。“スターになるぞ”という大きな目標を持つところが賢秀を演じていて共感できますね」と共通点を見いだしている。

 自身のキャリアにとっても大きな大役となり、高嶋政伸(55)ら共演者からも演技を評価されているという。「自分の代表作になるのは間違いない。その上で今後もいろいろな作品に挑戦したい」と胸を張る。「一番星になるのが僕の目標。なんせ、名前が“竜星”なんでね。そんな運命が僕には宿命づけられているんです」。自信を持って語るその目は、まるで劇中のニーニーのように輝いていた。

 《スポニチ連載「楽しみ」》竜星は、芸能界屈指の矢沢永吉ファンとして知られている。現在毎週火曜付のスポニチ本紙で連載中の「YAZAWA’S MAXIM 矢沢の金言」も「楽しみにしている」という。高校生の時に母から手渡された矢沢の著書「成りあがり」が愛読書。その言葉に感銘を受け、芸能界入りを目指した。「矢沢さんが成し遂げたことを見ると、刺激になる。自分はまだ夢半ばですが、これからも矢沢さんのソウル(魂)を大切にしたい」と誓った。

 ◇竜星 涼(りゅうせい・りょう)1993年(平5)3月24日生まれ、東京都出身の29歳。09年に東京・原宿でスカウトされ芸能界入り。10年にフジテレビ「素直になれなくて」でデビュー。13年にはテレビ朝日「獣電戦隊キョウリュウジャー」でドラマ初主演。16年には「パリ・コレクション」にデビューしモデルとしても活躍。身長1メートル83。血液型A。

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