元ビートルズのリンゴ・スターに名誉学位 米バークリー音楽大学で特別セレモニー

[ 2022年6月3日 08:28 ]

バークリー音楽大学から名誉学位を授けられたリンゴ・スター(AP)
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 元ビートルズのドラマー、リンゴ・スター(81=本名リチャード・スターキー)が2日、クインシー・ジョーンズや小曽根真、MALTA、上原ひろみといった数々の実力派ミュージシャンを輩出しているバークリー音楽大学(米マサチューセッツ州ボストン)から名誉学位を授けられた。

 大学側は音楽界における長年の功績を評価して5月の卒業式で名誉学位を授与することにしていたが、リンゴが所用で出席できなかったために延期。自身が率いるバンド(リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンド)が2日にボストンで公演を行うのに合わせてこの日、特別セレモニーを行った。

 式典ではエリカ・マール学長(60)や自身のバンドで現在ドラマーを務めているグレグ・ビソネット(60)らが祝辞を述べ、学生たちが自分たちのアレンジでリンゴのヒット曲を演奏。7月7日で82歳になるリンゴは病弱だった少年時代を振り返り「13歳のとき、病院のスタッフの誰かが持ってきてくれたドラムにあっという間に虜になって、それからドラマーになることが大きな夢になった。そしてそれは今もまだ続いているよ」とスピーチ。リンゴは8歳から腹膜炎や結核などで長期の入院と療養生活を繰り返しており、人生の中でアカデミックな経歴は何一つなかったが、82歳を前にしてついに大学の学位を手にすることになった。

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