泉ピン子「終活」宣言、初挑戦朗読劇を「集大成に」意気込み 熱海には「墓作った」

[ 2022年6月3日 05:00 ]

朗読劇「すぐ死ぬんだから」の発表会見、トークショーに出席した(左から)泉ピン子、脚本家の内館牧子氏、村田雄浩
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 女優の泉ピン子(74)が2日、8月開催の朗読劇「すぐ死ぬんだから」の都内で行われた発表会見とトークショーに出席した。原作は脚本家の内館牧子氏(73)の同題小説。終活をテーマに、夫が倒れた後、思わぬ真実が明かされ、主人公の人生が変転する物語。共演は俳優村田雄浩(62)。朗読劇に初挑戦で憧れだったという泉は「3年くらい前から、年を取ったら朗読劇で辞めようと思っていた。これを集大成としたい」と意気込んだ。上演2カ月前にして稽古を始めているそうで「久々にのどが痛くなった、命がけで。セーブできないの、精いっぱいやっちゃうタイプだから」と熱が入っている。

 本作の内容にちなみ、終活の話題になると「この前お墓を作ったのよ。熱海に」と明かし「自分がもらった全部の賞、菊田一夫賞も橋田賞も捨てた。橋田さんに『捨てるよ』って言いました」と驚きの告白。続けて「ママ」と慕っていた脚本家の橋田寿賀子さんについて、14日に豪華客船で散骨することも明かした。泉が熱海に移住したきっかけも橋田さん。橋田さんが亡くなる2カ月前の様子を「私が明治座の舞台に出ている時、差し入れをくださった。その時の手紙の文字が全部斜めだったの。今まではきれいな文字でまっすぐに書かれていた。それで、もう長くないかも」と異変を感じ、初めて号泣したという。泉と原作者の内館氏をつなげたのも橋田さん。橋田さんは内館氏のことを「うちの子」と呼び「うちの子売れちゃってね。私に書くけない物を書く」と評価し、橋田さんが唯一育てた脚本家だと泉が明かした。橋田さんがいなければこの朗読劇は実現しなかったかもしれない。

 朗読劇での泉の衣装は全て自前。納得のいく物を着て演技をしたいというこだわり。作品名になぞらえ「すぐ死ぬんだから、命がけでやりますので、今のうちに見ておいてください」とユーモアを交えて呼びかけた。

 朗読劇は8月4日から14日まで東京・東池袋「あうるすぽっと」で、ほかに全国8カ所でも上演。 

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2022年6月3日のニュース