藤井棋聖 永瀬王座との第1局は千日手 先手後手を入れ替えて午後4時47分から指し直し

[ 2022年6月3日 16:53 ]

棋聖戦第1局に臨む藤井聡太棋聖(右)と永瀬拓矢王座(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太棋聖(19)=王将、竜王、王位、叡王含む5冠=が永瀬拓矢王座(29)の挑戦を受ける第93期棋聖戦5番勝負第1局は3日、兵庫県洲本市で藤井の先手で始まり、午後4時17分、同一局面が4度現れる千日手になり、30分後の4時47分からの指し直しになった。66手目を永瀬が着手後、記録係の折田翔吾四段(32)が「千日手になりました」と両対局者に告げた。

 先後を入れ替えて、指し直し局では永瀬の先手。持ち時間は藤井が残り49分、永瀬は1時間30分で指し直しになったため、藤井を1時間にするため11分追加。永瀬も同様に11分追加して1時間41分で指し直す。

 藤井は勝率の上で若干有利な先手番、しかも2歩得ながら千日手を甘受する選択をした。それだけ形勢を悲観したためだろうか。藤井の千日手は5月15日、出口若武六段(27)に勝利した叡王戦第2局以来。

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2022年6月3日のニュース