河内家菊水丸、地元・八尾で「税やこらせぇ どっこいせ」 40分の大作・国税キャッシュレス納付音頭披露

[ 2022年6月3日 19:16 ]

地元・大阪八尾市で「国税キャッシュレス納付音頭」のCDをPRする河内家菊水丸(左)と八尾市・大松桂右市長
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 伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(59)が3日、八尾市魅力大使を務める地元・大阪八尾市の八尾市役所で、大松桂右市長(52)らに「国税キャッシュレス納付音頭」を披露。「新型コロナになってキャッシュレス納税で助かった、本当に便利。皆さんも」とPRした。

 国税の納付は現状、約8割が金融機関やコンビニ、税務署の窓口での現金納付。国として25年までに4割程度の納税者に、現金納付からキャッシュレス納付を利用するよう変更を勧めている。菊水丸は今年2月、ちょど確定申告をする時期に新型コロナウイルスに感染。その際にキャッシュレスを利用して助かったそうだ。そんな菊水丸に、生まれ育った八尾の商工会議所、税務署が衆知徹底のための河内音頭制作を依頼した。

 菊水丸に依頼した1人である八尾商工会議所会頭・山口孝満氏が、かつて経営していたレコード店の常連だった菊水丸。「子どもながらに河内音頭で稼いで、そのお金でレコードを買って勉強しました」と山口会頭との関係を明かした。元々、吉本興業では「コンプライアンス面接」への参加が所属芸人に年1、2回課されており、「税金への意識は高い方だと思います」という菊水丸。さらに税金についてしっかり勉強し、わずか2週間で新しい河内音頭を完成。この日のお披露目となった。

 八尾税務署の小山幹一署長が「手直しする箇所が1つもなかった」というほど秀逸のデキとなった音頭。「ゼイ(税)、ゼイ(税)」と韻を踏んでおり、通常の河内音頭なら「えんやこらせぇ どっこいせ」の合いの手も「税やこらせぇ どっこいせ」とアレンジ。40分間の大作に「CDを聞いていただけば、キャッシュレス納税のことが1から10まで分かってもらえる。八尾市がふるさとの河内音頭に乗せて。CDを聞けばキャッシュレスという言葉が頭に入ってくる」と菊水丸も自信をのぞかせた。2500枚作成したCDは、盆踊り参加者らに無料で配布される。

 新型コロナ禍でここ2年は河内音頭披露しながら盆踊りを実演できず、YouTubeでの“祭り”だった。ようやく「今年は4割程度の盆踊りが復活。各地各所でこの音頭を広めたいです」と菊水丸も意気込んでいる。

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2022年6月3日のニュース