藤井棋聖 永瀬王座との第1局は先手で相掛かり 高飛車に構える-昼食は淡路島牛丼

[ 2022年6月3日 12:32 ]

棋聖戦第1局に臨む藤井聡太棋聖(日本将棋連盟提供) 
Photo By 提供写真

 藤井聡太棋聖(19)=王将、竜王、王位、叡王含む5冠=が永瀬拓矢王座(29)の挑戦を受ける第93期棋聖戦5番勝負第1局は3日、兵庫県洲本市で午前9時、対局が始まった。振り駒の結果、先手は藤井になり、戦型は相掛かりへ進んだ。

 藤井が四段時代から練習将棋を指すようになった、両者による初のタイトル戦。過去の対戦成績は藤井の7勝3敗だが、直近は2連敗している。両者による相掛かりは昨年11月のスポニチ主催・第71期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ以来で、当時とは先後逆。結果は先手の永瀬が勝っている。

 「永瀬王座とは四段時代から練習将棋で教えてもらっている。楽しみだし、お互いに棋風も知っているところもある。さらに工夫していかないといけないのかなと思う」

 前日の対局場検分後の取材にそう話した藤井。飛先の歩を交換し合った後、永瀬が再度、角頭をターゲットに歩を打ってきた。

 これに持ち時間4時間の1日制における序盤では比較的長い24分の考慮で角交換へ踏み込んだ。さらに手にした角を打って永瀬飛車を追い払い、1歩を獲得。従来の概念では、居飛車の守りの要だった左金が3段目へ盛り上がり、永瀬飛車へ圧力を加えた。飛車は5段目と高飛車に構え、攻撃的布陣を敷いた。

 正午からの昼食休憩までに45手進み、午後の対局は1時から再開される。消費時間は藤井が1時間19分、永瀬が1時間13分。昼食メニューは藤井が淡路島牛丼と味噌汁、永瀬は海鮮淡路島ぬーどる(ハーフサイズ)、淡路牛と淡路野菜のステーキ丼(ハーフサイズ)、アイスコーヒー。

続きを表示

2022年6月3日のニュース