松田聖子が涙の活動再開「彼女の歌声は今も心の中に響いています」 紅白で共演「上を向いて歩こう」熱唱

[ 2022年4月9日 19:34 ]

松田聖子
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 昨年12月18日に長女で女優の神田沙也加さん(享年35)が急逝し、歌手活動を休止していた松田聖子(60)が9日、ステージ復帰した。東京・グランドプリンスホテル新高輪でディナーショーを開催。早すぎる娘の死を乗り越え、4カ月ぶりに歌声をファンに届けた。

 午後7時すぎ、ファンの手拍子が鳴り響く中、聖子がステージ帰ってきた。2曲を歌った後に「みなさん、こんばんは。松田聖子です」とあいさつ。冒頭から沙也加さんの死に触れ、「私の娘は昨年12月18日に天国へ旅立ちました。あまりに突然のことで、現実を受け止められず、今でも信じられません」と心境を語った。

 「思えば沙也加は小さいころから歌うのが好きでした。おもちゃのマイクを持って、私の『Rock’n Rouge』を歌って…」と思い出を語ると、抑えられない涙がこぼれた。ファンから温かい拍手を受けながら、「私は沙也加の歌声が大好きでした。彼女の歌声は今も心の中に響いています。この先もずっと頑張って、沙也加と歌っていきます。今日もきっと、彼女も応援してくれてると思います」。そう言って、天を見上げた。「彼女とずっと頑張って参ります」と声を振り絞り、ハンカチで涙をぬぐった。

 この日は沙也加さんの死後にキャンセルしたショーの振り替え公演。「たくさんの励ましの声に支えていただき、今日のステージに立つことができました。本当にみなさん、ありがとうございました」とファンへの感謝を述べた。

 「早速、沙也加と一緒に歌いたい曲があります」と言って、3曲目に披露したのは「上を向いて歩こう」。2011年のNHK紅白歌合戦で沙也加さんと一緒に歌った思い出の曲。「彼女は私よりしっかりしていて、緊張してる私は励ましてもらってました」と懐かしそうに当時を振り返った。途中で涙があふれて歌えなくなると、ファンは再び温かい拍手を送った。聖子は最後に天を見上げ、涙を隠すように背を向けた。

 沙也加さんは昨年12月18日午前、札幌市内のホテルの高層階から転落。同日夜に死亡が確認された。聖子は同日、東京でディナーショーの真っ最中だった。終了後に事態を知って号泣。その後のショーをキャンセルした。21日に札幌で密葬を終え、元夫で沙也加さんの父である神田正輝(71)と会見。「ありがとうございました」と深く一礼した。出場が決まっていた大みそかの紅白歌合戦は辞退した。

 再出発となった今回のショー。クリスマスから春へと季節は移ったが、しっかりとけじめをつけて再始動する。ディナーショーはきょう10日にも同所で、5月5~7日には大阪で開催。さらに6月から全国ツアーを開く。

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2022年4月9日のニュース