軍事ジャーナリストが断言「5月9日の対ドイツ戦勝記念日まで、戦闘は激化する」 プーチンに焦りか

[ 2022年4月9日 11:23 ]

ロシアのプーチン大統領(AP)
Photo By AP

 軍事ジャーナリストで笹川平和財団の小原凡司氏が9日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜前9・30)に生出演。5月9日のロシアの対ドイツ戦勝記念日に向けて、戦闘は激化すると予想した。

 ロシアは5月9日を第2次世界大戦でナチス・ドイツを破った「戦勝記念日」として、非常に重要な日と位置づけている。このことを踏まえ、小原氏は「5月9日までにウクライナ東部を制圧するよう、プーチン大統領が指示、戦闘は激化する」と断言。「5月9日に自分がやったことは正しかった、自分は勝ったんだと示さないといけない。それまでに東部は必ず抑えろと指示していると思いますので、現場の部隊はより激しく攻撃を仕掛けると思います」と予想した。

 この意見に、ウクライナ出身の政治学者のグレンコ・アンドリー氏も同意。「現地のニュースを見ると、ロシア軍の部隊は明らかに東部に集中している。第2次大戦並みの全面衝突が東部で起きるんじゃないかと想定されます」と危惧する。また、ロシア政治を専門とする筑波学院大・中村逸郎教授は、ロシアがウクライナ東部にこだわる理由について、「実は地下資源が非常に豊かなところなんですね。炭田もありますけど、天然ガスがいっぱいあるんですね。プーチン大統領は本当のところはそこを狙ってるんですよ」と解説。「親ロシア勢力を擁護するためとか、あくまで建前なんです。本音としては地下資源を狙ってる」と伝えた。

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2022年4月9日のニュース