吉野北人 ぶっとびポマード店長役で新境地 「今は何でもやってみたい」

[ 2021年10月12日 11:00 ]

初主演ドラマで成長を実感したTHE RAMPAGEの吉野北人(撮影・河野 光希)
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 EXILE TRIBE(一族)の16人組「THE RAMPAGE」のボーカル、吉野北人(24)が主演しているTBS系ドラマ「トーキョー製麺所」(火曜深夜1・28)がきょう12日に最終話を迎える。

 演じているのは、トラブル続きで窮地に陥ったうどんチェーン店の新店長。接客マナーが一流の元ホテルマンであるため「安い、早い、うまい」の大衆店にもかかわらず、丁寧すぎるほどの接客で対応。アルバイトたちをいらつかせる一方で、憎めない人柄と鈍感力で予想外の展開へと導いている。

 トレードマークはカッチリと決めたポマードヘア。吉野は「初めてなので最初は戸惑いましたが、逆にあれぐらい振り切ってやったことで、吉野北人としてではなく、ちゃんと役として見てもらえているんだと思います」と話す。

 回を重ねるごとに演技に手応えを得てきた。「セリフをきちんと言おう」というスタンスから徐々に「心から出るセリフを言おう」と変わっていったからだという。「気持ちが乗ってきて、どんどん良くなっていると自分でも思いました」と振り返った。

 役者として大きく飛躍しそうだ。役どころは真面目で頑固で、どこか抜けたところがある熱血漢。2018年に俳優デビューして以来、恋愛作品などに興味を持っていたが「このドラマで結構ぶっ飛んだことをやって、いい意味で固定観念が壊れました。お芝居に対して欲が出てきたというか、今は何でもやってみたいです」と意欲的だ。

 ドラマ初主演とあって重圧も大きかった。台本が届いたのはグループの全国ツアー期間中。セリフを覚えるだけで精いっぱいの中でも「役者として次につなげたい」という思いが強く、作中にない主人公の家族構成や生い立ちまで想像し、自分の中で「裏の設定」をつくってまでして主人公になりきってみせた。

 役に憑依(ひょうい)する楽しみを覚えたようで「めっちゃ悪い役、例えばハッカーとかをやってみたい。“これは嫌だ”というのはないです」と声を弾ませた。

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