伊藤聡子氏 森会長発言に対する五輪スポンサー企業からの批判「ものすごくシビアにとらえている」

[ 2021年2月10日 15:18 ]

TBS社屋
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 フリーキャスターの伊藤聡子氏が10日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森会長の女性蔑視発言に対し、スポンサー企業からも批判や苦言が続出していることに言及した。

 消費者や国際的な世論の反応に企業イメージの低下にもつながりかねないためで、JR東日本の深沢祐二社長は9日の会見で森氏の発言に「非常に不適切と考えている」と強調。明治の広報担当者は「大変残念」と語った。味の素や日本生命保険、東京海上日動火災保険なども次々と「遺憾」の意を表明した。関係者によると、スポンサー企業側から「(組織委に)否定的なムードが国民に広がっている」(製造業)、「日本の組織文化、社会全体の問題」(IT関連)の声が相次いだ。海外に本社を置くメーカーは「“不買運動をする”と申し出があった」と悲痛に訴えたという。

 伊藤氏は「企業の方がものすごくシビアにとらえている。今、取締役に女性を入れないような会社に対して、投資家が反対票を入れたりという、そういう世界になっている。特に海外の投資家の方がもっと厳しい」と指摘。そして「だからこういうことに対してどういう姿勢を示すのかということが、企業の姿勢自体を問われてしまうというところもある。これはシビアに言わないと、また自分たちの首を絞めてしまうことにもなりますし、日本の体質が本当にこうなんだって思われてしまう」とした。

 また、自民党の二階俊博幹事長が相次ぐ東京五輪・パラリンピックのボランティア辞退について「辞めたいなら新たに募集」などと発言したことに触れ「さらに火に油を注いでしまった。政治の側もそういうことなんだとすると日本は企業も含めてそういう体質なんだ、日本の企業ってリスクだよねっていうふうにとられてしまうのが非常に大変なことなので、慌ててはっきりと表明しとかないといけないという動きに出ているんだと思います」と自身の見解を述べた。

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2021年2月10日のニュース