NHK「ニュースウオッチ9」有馬キャスター降板発表 “官邸圧力”を否定「自主自律を堅持」

[ 2021年2月10日 16:18 ]

有馬嘉男キャスター
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 NHKは10日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、報道番組「ニュースウオッチ9」(月~金曜後9・00)の有馬嘉男キャスター(55)が3月いっぱいで番組で降板することが発表された。

 有馬氏をめぐっては昨年10月に菅義偉首相が番組に生出演した際、当時、臨時国会で焦点となっていた日本学術会議問題について直接質問。この時、菅首相が不快そうな表情で答えたこともあって、このやりとりについて、週刊誌が「事前の打ち合わせにない質問をして官邸を怒らせ、今年度で番組降板か」と報道。「官邸の圧力があるのか」と話題となっていた。

 正籬(まさがき)聡放送総局長は会見で「そういった指摘のような人事はしていない。自主自律を堅持している。それだけはハッキリとさせておきたい」と強い口調で話した。後任は元ワシントン支局長の田中正良氏が務める。

 ◆有馬 嘉男(ありま・よしお)1965年(昭40)6月25日生まれ、山口県出身の55歳。上智大卒。90年にNHK入局。経済部、国際部を経て、フランクフルト支局長、シンガポール支局長を歴任。帰国後は経済部で金融キャップを務め、日銀やリーマン・ショックを取材。14年から2年間はBS1「国際報道」、16年から1年間「ニュースチェック11」のキャスターを務めた。血液型O。

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2021年2月10日のニュース