五代様が帰ってくる!ディーン・フジオカ 初の大河で朝ドラと同役に「不思議な縁」

[ 2021年2月10日 05:30 ]

NHK大河ドラマ「青天を衝け」に五代才助(友厚)役で出演するディーン・フジオカ
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 俳優のディーン・フジオカ(40)が、6年ぶりに明治時代の実業家・五代友厚役を演じる。14日スタートのNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜後8・00)に、吉沢亮(27)が演じる主人公の渋沢栄一と同じ時代を駆け抜けた五代才助(友厚)役で出演。ディーンは15年放送の連続テレビ小説「あさが来た」で五代を演じてブレーク。異例の再登板となる。

 ディーンは大河ドラマ初出演。「五代友厚役を再び演じる機会を頂いたことを心からうれしく思うとともに、時を超えた不思議な縁を感じております」と喜んだ。

 薩摩藩士から実業家へと成り上がった五代は、「大阪経済の父」と呼ばれる重鎮。明治維新後に大阪で官職に就き、造幣寮(現造幣局)や大阪商法会議所(現大阪商工会議所)などを設立。その後、民間でも多くの会社設立に関わり、大阪経済の近代化に尽力した。

 ディーンはアジア圏で人気を得た後に、日本での活動を本格化させた“逆輸入俳優”。日本で注目を集めるきっかけになったのが、「あさが来た」の五代役。主人公のあさを支え、“五代様”として親しまれた。志半ばに早世すると、“五代ロス”と呼ばれる社会現象にもなった。今作は「あさが来た」と同じ大森美香さんが脚本を担当していることもあり、ディーンが起用されたとみられる。

 今作の主人公の渋沢も「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家。2人は「西の五代、東の渋沢」と称された。日本経済の発展に寄与した2人の関係性がどう描かれるのかも見どころになりそうだ。

 ディーンは「日本の近代史において“西の五代”が“東の渋沢”とどう関わり、大阪経済復興に身をささげたのか。その力強い生きざまや、成し遂げた偉業について、視聴者の皆さまとともにさらなる理解を深めていけるよう、五代さんを全身全霊で演じます」と力を込めた。

 また、新選組の土方歳三役を町田啓太(30)が務める。

 ≪過去には山本耕史が04年大河→15年後期朝ドラで土方歳三役≫過去には俳優の山本耕史(44)が、土方歳三役で大河ドラマ「新選組!」(04年)と連続テレビ小説「あさが来た」(15年後期)に出演したことがあった。「新選組!」では“鬼の副長”として近藤勇(香取慎吾)を支える厳しいながらも愛のある土方を熱演。そのキャラクターが人気を博し、放送終了後には土方主演でスピンオフ作品も制作されたほどだった。「あさが来た」ではわずかな出演場面に限られたが、主人公(波瑠)の嫁ぎ先に金を借りに来る人物として登場。大河ドラマの時と同じ衣装、かつらを着けた姿を11年ぶりに披露し視聴者を沸かせた。

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2021年2月10日のニュース