八代英輝氏 変異株巡る厚労省発表に「まん延を防ぐには情報開示」

[ 2021年2月10日 12:02 ]

八代英輝弁護士
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 弁護士の八代英輝氏(56)が10日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。厚生労働省が9日に福島、栃木、群馬、茨城、埼玉、神奈川、新潟、長野、静岡の9県に住む20~50歳代の男性計11人が、英国で報告されている新型コロナウイルスの変異株に感染したと発表したことに言及した。

 感染者11人は、いずれも英国など海外への滞在歴はなく、同じ施設を利用した職場関係者。クラスター(感染者集団)とみられるが、厚労省はどんな施設なのかの説明を拒んでいる。11人は1月下旬以降に発症したり、検査で陽性が判明したりした。感染は国立感染症研究所での遺伝子解析で判明。濃厚接触した29人についても調べる。不特定多数との接触はないとみられるが、感染源は明らかではない。

 八代氏は変異株「変異ウイルスの話が出るたびに戸惑いを感じるっていうところをお話ししてます。やはり変異ウイルスに備えて今までと何を変えるかっていう部分に関しては、政府からの情報開示である程度具体的なものがないと注意しようがないと思う」と指摘。そして「もちろん感染者の特定につながって、それが差別や偏見につながるっていうことを恐れているっていうのは分かりますが、それはそういうふうに社会がなっているからおかしいのであって、変異種のまん延を防ぐには情報開示だと思う、第一義的には。ですので現状で差別とかそういったものを敬遠するのであれば、ある程度包括的な情報にならざるを得ないと思うんですけど、どういう施設でどういうふうに発生したのかのメカニズムとかについてはきちっと情報開示してくれないと。いたずらにあいまいな情報を抽象的に出すだけでは不安感をあおるだけ」と自身の考えを述べた。

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2021年2月10日のニュース