倉持仁院長 コロナ禍で「テレビに出ていろいろ文句言ってる理由」明かす

[ 2021年2月10日 13:30 ]

TBS社屋
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 インターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁院長が10日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演し、「テレビに出ていろいろ文句言ってる理由」を明かした。

 倉持氏は、新型コロナウイルスの無症状患者について、「無症状感染者ってよく言いますけど、その中には発症する前の方っていうのがいるんですね。当然、無症状です。それから症状が軽微な方」と言い、「例えば鼻水がちょっと出るとか喉がいがいがするとか、ちょっとおなかが痛いとかちょっと下痢をしているとか、そういう方に聞くと無症状ですって答えるんですね、熱がないと。“下痢はしていませんか?”などと1つ1つ丁寧に聞くと“あっそういえば一昨日ちょっと下痢しました”と丁寧に聞けばそういうのが分かる」とした。

 そして、「日本の診療体制って外来は外来の先生が診て、その後に保健所管轄になって、その後に病院に入院するんですけど、軽症の場合はその病院ですけど、中等症、重症になれば次々と病院が移っていく。そして10日間たてば自動的に退院になっちゃいますから、きちんとした臨床像の全貌というものが見えていないんですね」と指摘。「あくまでも重症例のデータしかないというのが今の日本の現状。ですから我々、そういったところも問題だと思ってそういうデータを集めて、さらに遺伝子解析をお願いしてってことをやっているんですね。これ(遺伝子解析の依頼)は別にコロナで私が特殊にやっているだけではなくて、これって普通に感染症の対策の時にやるべきことなんですね。ただ今回、それが最初からできていないっていうのが、ずっと私がテレビに出ていろいろ文句言ってる理由なんですよね」と、データ基づく診療ができる体制づくりが大切だと強調した。

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2021年2月10日のニュース