出版界でもYOASOBI旋風!今度は絵本と漫画に!楽曲モチーフ小説ヒットに続き

[ 2021年2月10日 05:30 ]

イラスト小説「ハルカと月の王子さま」
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 昨年のNHK紅白歌合戦に初出場した男女2人組「YOASOBI」の楽曲のモチーフとなっている小説が初めて絵本化、漫画化されることになった。

 絵本(イラスト小説)のタイトルは「ハルカと月の王子さま」(19日発売)。YOASOBIが昨年12月に配信した「ハルカ」の原作小説で、放送作家の鈴木おさむ氏(48)著の「月王子」を加筆修正。絵は「ハルカ」のミュージックビデオ(MV)を手掛けた伊豆見香苗さんが担当した。少女が買ったマグカップの目線で、その少女の成長が描かれる感動作だ。

 漫画は、YOASOBIの「あの夢をなぞって」(昨年1月配信)のモチーフとなっている、いしき蒼太氏著の恋愛小説「夢の雫と星の花」を同名コミックに単行本化(14日発売)する。2冊の出版元となる双葉社の渡辺拓滋編集局部長は「2冊を読んでからYOASOBIの歌を聴いていただくと、楽曲の深い感動ストーリーが伝わり、切なくキュンとなっていただけると思っております」と狙いを明かした。

 出版界でもYOASOBI旋風が巻き起こっている。初版部数は絵本が1万5000部、漫画が2万5000部。「大物作家の話題作でも5000~1万部」(出版関係者)という出版不況下で異例の好スタートを切る。

 書籍第1弾となった小説集は9日までに10万部を突破し、大ベストセラーとなっている。コロナ下で台頭したYOASOBIは、歌とMVと小説がそれぞれ独立した作品として親しまれ、巣ごもり需要を受けて大ヒット。小説は投稿サイト「monogatary.com」に掲載されており、このうち4作が「夜に駆ける YOASOBI小説集」として昨年9月に初めて書籍化された。紅白効果などで年明けに約5万部の追加注文が入り、台湾での初の海外出版も決まった。

 小説集に続き、絵本と漫画という新ジャンルで、ほぼ同時出版という試み。グループは右肩上がりで人気を得ているだけに、勢いそのまま“YOASOBI関連本”も部数を増やしそうだ。

 ≪14日に初ライブ配信≫YOASOBIは14日にグループ初のライブを生配信で開催する。紅白でテレビ初歌唱して以降、先月にはテレビ朝日「ミュージックステーション」など、民放の音楽番組でもパフォーマンスを披露。人気を広げており、今月1日付のオリコン週間デジタルランキングでは史上初の2週連続3冠(単曲、アルバム、ストリーミング)を達成した。

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