永瀬王座、連勝スタート 木村九段の受け完全粉砕 26日注目対決、藤井2冠も討つ! 

[ 2020年10月21日 05:30 ]

第70期王将戦 挑戦者決定リーグ

木村九段を破り2連勝スタートの永瀬王座(右)(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負で渡辺明王将(36)の対戦者を決める挑戦者決定リーグは20日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、先手の永瀬拓矢王座(28)が木村一基九段(47)を115手で破った。勝った永瀬は2連勝スタート。一方敗れた木村は苦しい2戦2敗となった。

 71手目で▲2一金と桂を入手した永瀬は、73手目の前に右横を向いて座り直した。昼食休憩時に注文したバナナの袋を丁寧に破り、皮をむいて黙々と頬張る。養分を吸収しながら脳内細胞をフル回転させ、6分考えてから▲5三歩と手筋の叩き。そして75手目▲1一金と香も捕獲する。「調子はいいと思っていました。桂香得なので何か(攻めの)手段はあるかなと」。終始手厚い攻めを継続し、粘りでは棋界有数の木村に付け入る隙を与えなかった。

 先手番で相掛かりの滑り出し。互いに強気の手が飛び交う布陣は短手数での決着になりがちだ。だが永瀬は定番化した指し手の合間に熟考をあえて重ねる。33手目の▲4八金に20分。王頭の歩を一歩進める41手目▲5六歩に27分。そして45手目の▲3四歩に42分。「複雑な局面なので、バランスが崩れたら終わり。局面の整理をするために時間を使いました」と中盤の連続長考の意図を明かす。もっとも▲5六歩は木村に「仰天した。びっくりした」と言わしめるほどの妙手だったのだが。

 久保利明九段(45)と激戦を繰り広げていた王座戦5番勝負に出場していた関係で、挑決リーグの初戦は11日。白星発進の後は14日に王座戦最終局に挑み、見事タイトルを防衛して九段昇段を果たした。肩の荷を1つ減らして臨んだこの日の木村戦。終盤も最終盤の113手目▲6二銀で「寄せの形になった」と謙遜するが、一局を通せば戴冠者にふさわしい強さを存分に見せつけた。

 これで2戦2勝。初の挑決リーグ入りで初の7番勝負挑戦権獲得に向け好位置にいる。「毎局凄い大変なんですが、連勝の形になって良かったなと思ってます」と目尻を下げた。次戦の26日は藤井聡太2冠(18)が相手となる大一番。過去2戦2敗(未放映対局は除く)の借りはここで返したい。 (我満 晴朗)

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