「エール」朝ドラの“原点”描く異色の展開 加藤登紀子も号泣「鐘の鳴る丘」主題歌「とんがり帽子」誕生

[ 2020年10月21日 20:55 ]

連続テレビ小説「エール」第93話。ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の主題歌「とんがり帽子」を伴奏をする裕一(窪田正孝・手前)(C)NHK
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 俳優の窪田正孝(32)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は21日、第93話が放送され、朝ドラの“原点”となったラジオドラマ「鐘の鳴る丘」と主題歌「とんがり帽子」が誕生。朝ドラの中で、その“ルーツ”が描かれる異色の展開となった。

 SNS上には「朝ドラの起源を朝ドラで描くという展開に震えた!」「そうか古関先生の曲(『とんがり帽子』)が最初の朝ドラ主題歌だとも言えるのか」「連続テレビ小説の基となるラジオドラマの主題歌が、連続テレビ小説100作目となる『なつぞら』につながる。『とんがり帽子』は亜矢美さん(山口智子)と戦災孤児の咲太郎兄ちゃん(岡田将生)の心を結びつけた曲だ」などの書き込みが続出。

 シンガー・ソングライターの加藤登紀子(76)も自身のツイッターに「朝から大泣き。朝の連ドラ『エール』で『鐘の鳴る丘』聴いて。これはメロディーの力?それとも記憶の中の噴火口?」と投稿した。

 朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶり。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909―1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。

 第93話は、劇作家の池田(北村有起哉)が再びラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の音楽を裕一に依頼。裕一は戦争中に自分がしたことに責任があると断るが、池田は戦争の悲劇から復活を真っ向から描くこのドラマの音楽は裕一にしか書けないと説く。苦しんでいる子どもたちを励ましてほしいと池田が置いて帰った主題歌の歌詞を見て、その力強さに裕一は心動かされる…という展開。

 <※以下、ネタバレ有>

 裕一は「苦しいけど、やってみようかな。書いてみる」と決意し、音も大喜び。戦争の記憶にさいなまれながらも主題歌「とんがり帽子」を書き上げた。

 語り(津田健次郎)「ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』は昭和22年(1947年)7月5日から始まりました。復員した青年が戦争孤児のために居場所を作る奮闘の物語は、戦争で傷ついた人々の心を励まし、勇気づけました。当初は土日2回放送でしたが、もっと放送してほしいとリクエストが殺到。半年後には月曜日から金曜日まで毎週5回の録音放送となり、今に続く連続テレビ小説の基となりました」

 「鐘の鳴る丘」は1950年(昭25)12月まで続き、放送回数は790回に及んだ。主題歌「とんがり帽子」(作詞・菊田一夫、作曲・古関裕而、歌・川田正子、音羽ゆりかご会)は48年(昭23)の選抜高校野球の入場行進曲にもなった。

 NHKの放送史サイト「朝ドラ100」には「連続テレビ小説は、1961年(昭36)、月曜から金曜まで1年間続く帯番組として始まりました。当初は20分間の番組でした。それまでにラジオで数多くの連続放送劇が人気を集めていたことから、長編小説をテレビドラマ化するという新しいジャンル『連続テレビ小説』が生まれたのです。朝の時間帯に放送されたのは、新聞の朝刊の連載小説を意識したからです」の説明。

 同サイトにある「マンガで読むNHKヒストリー テレビを見ない時間帯を変えた“朝ドラ”」によると、テレビ放送開始後、数年間は昼と夜のみ。忙しい朝にテレビを見る習慣はなかったが、朝の放送スタート後、主婦層を狙い、ドラマの企画が浮上。ラジオの朗読番組「朝の小説」がテレビにあってもよいのでは?などと“新聞小説みたいなドラマ”として連続テレビ小説第1作「娘と私」が制作された。

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