急逝の脚本家・吹原幸太さん「ウルトラマンZ」シリーズ構成担当「故人が全霊をもって取り組んだ作品」

[ 2020年6月2日 19:30 ]

 5月17日に脳幹出血のため亡くなった脚本家の吹原幸太さん(享年37)が、今月20日にスタートするテレビ東京「ウルトラマンZ」(土曜前9・00)のシリーズ構成・脚本を手掛けていたことが2日、分かった。番組公式サイトなどで発表された。

 特撮ドラマ「ウルトラマン」シリーズの最新24作目。「本作のシリーズ構成・脚本を担当頂きました吹原幸太氏が2020年5月17日未明にご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。『ウルトラマンZ』製作スタッフ一同、吹原氏の遺志を継ぎ、故人が全霊をもって取り組んだ本作品をより良いものにしていくよう努めてまいります」と追悼文も掲載された。

 「ウルトラマンZ」の脚本家の1人、小林雄次氏(40)は自身のツイッターで「『ウルトラマンZ』のシリーズ構成・メインライターは、先日37歳で急逝した同じ事務所の脚本家・吹原幸太さんです。初のウルトラ参加、初のメインライターでした。ウルトラファンの皆様、吹原さんの名前と脚本に注目してください。彼の遺した偉業を見届けてください」と呼び掛けた。

 吹原さんは法大在学中の2005年に劇団「ポップンマッシュルームチキン野郎」を旗揚げし、年に数回の公演を上演。ドラマや映画の世界でも才能を発揮し、09年のフジテレビ「オトメン(乙男)」、昨年公開の映画「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」などの脚本を担当した。また、俳優としても16年のTBS日曜劇場「99.9―刑事専門弁護士―」などに出演した。

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2020年6月2日のニュース