ジョージ秋山さん、ハードボイルドなイメージも「実は心優しい気配りの人」

[ 2020年6月2日 05:30 ]

ジョージ秋山さん
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 長期連載の「浮浪雲(はぐれぐも)」などで人気を博した漫画家のジョージ秋山(あきやま、本名秋山勇二=あきやま・ゆうじ)さんが5月12日、都内の病院で死去した。77歳。東京都生まれ、栃木県出身。死因は明らかにしていない。告別式は家族で行った。

 ジョージさんと30年近く親交があった幻冬舎の石原正康専務は「仕事場に行くと唐揚げなどのコンビニ弁当がいつも7、8個積んであって“まずは食べなよ”と言われる。来客用に用意しているんです。ハードボイルドなイメージながら、実は心優しい気配りの人でした」としのんだ。

 大好きなお酒も「とにかく明るくチャーミング。酔ったふりして暴れるように見せながら、壁を殴って痛がったり。誰かを傷つけるようなことは一切言わなかった」。1970年発表の「銭ゲバ」は、極度の貧困から殺人を繰り返しカネと名誉をつかむ青年の物語。「コロナ禍で浮き彫りになった現代社会の不条理と格差を50年前にあぶり出していたジョージさん。偉大さを痛感する」と悼んだ。

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