新会長に笑福亭仁智 文枝からバトン「ただ、ただビックリ」

[ 2018年4月26日 13:14 ]

桂文枝(左)と笑福亭仁智
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 今期限りで上方落語協会会長を勇退する桂文枝(74)の後任となる次期会長選挙が26日、大阪市内で開かれ、笑福亭仁智(65)が最多得票を得て、次期会長候補に選出された。5月末に開催される総会、理事会での承認を得て、第7代会長に正式に就任する。任期は2年。

 「ただ、ただビックリです。たくさん入れてくれて。嫁さんになんと言おうかと。(会長職は)たいへんやと思います。今、(協会は)盤石に近い状態になってますので、方向性や流れが大きく変わることはない。(現体制を)継承していくことになると思います」

 協会員260人の選挙で114票の最多得票を獲得し、66票で2位の月亭八方(70)を抑えて次期会長候補に選ばれた仁智。人脈の広さ、後輩・同輩への面倒見の良さなど人望があり、古典落語だけでなく創作落語もこなすなど勉強家であるところを高く評価された。16年に副会長に就任し、企画委員長を務めてきた。

 8期15年、会長を務め、定席「天満天神繁昌亭」、神戸の「神戸新開地・喜楽館」に尽力した文枝からバトンを受ける。“笑福亭”としては大師匠である6代目笑福亭松鶴(86年没)以来の会長職となる。その松鶴の筆頭弟子が仁智の師匠である笑福亭仁鶴(81)。「今から師匠(仁鶴)に報告します」。自宅療養中の師匠に“吉報”を伝える。

 ◆笑福亭仁智(しょうふくてい・じんち)本名=浅田 晃一郎。1952年8月12日、大阪府羽曳野市出身の65歳。勝山高卒業後、71年4月に笑福亭仁鶴に一番弟子として入門。古典落語だけでなく創作落語もこなす。プロ野球・近鉄バファローズのファンとしても知られていた。

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