東大 春覇者の明大に開幕戦ドロー、井沢が6回1/3を3失点 阿久津は適時二塁打

[ 2022年9月11日 04:20 ]

東京六大学野球第1週第1日   東大3―3明大 ( 2022年9月10日    神宮 )

<東大・明大>力投する東大の先発・井沢(撮影・佐久間 琴子)
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 東京六大学野球が開幕し、1回戦2試合が行われた。東大はプロ志望届を提出した先発の井沢駿介投手(4年)が6回1/3を3失点と試合をつくり、春季リーグ覇者の明大と3―3で引き分けた。春5位から巻き返しを期す早大は先発の加藤孝太郎投手(3年)が8回4安打無失点と好投。2―0で法大に先勝した。

 勝てなくても、負けなかった。実りの秋へ収穫ドロー。東大のエース井沢は、確かな手応えを口にした。

 「追い込むまでゾーンにしっかり投げ込んで打ち取ることを意識してやってきた。こういう接戦は多少なりとも自信になった」

 春優勝の明大を相手に6回1/3を7安打3失点。序盤から内角を攻め、カットボールで空振りさせ、最速143キロの直球で詰まらせた。16年春以来の明大戦勝利は逃したが、井手峻監督からも「よく粘った」と称えられた。

 開幕直前にプロ志望届を提出。ラストシーズンに向け「特別な意識はない。チームとして最下位脱出が目標」と自然体を強調した。ヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスクは「コンビネーションが特長の投手。内角にも投げ切れている。そういう点を見ていきたい」と話した。

 同じくプロ志望届を提出した2番・阿久津も3回に一時逆転の適時二塁打を放った。夢を追う2人が躍動。東大に“秋の旋風”の予感が漂っていた。(秋村 誠人)

 ▼明大・田中武宏監督(引き分けに終わり)開幕戦で(先発の)村田も打線も緊張していたね。3、4番も打ち損じが多かった。

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