侍・栗山監督 長嶋さんに「世界一」届ける 来年3月WBCで先輩への恩返し必ず

[ 2022年9月11日 05:30 ]

講演参加者と記念撮影する栗山監督(前列中央)
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 ミスター、見ていてください――。侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が10日、札幌市内の札幌国際大で北海道高体連などが主催する「運動部活動指導者研修会」で講演を実施。巨人の終身名誉監督で、6日に緊急入院した長嶋茂雄氏(86)の早期回復を願うとともに、来年3月に控えるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で雄姿を届けることを誓った。

 「まだ長嶋さんに教わりたいことは、いっぱいある。本当に長く野球界に居続けていただきたい」。栗山監督にとって長嶋氏はプロ野球の監督像を学んだ偉大な先輩。スポーツキャスター時代も何度も取材を重ね、ファンを愛し、野球を愛する姿勢からプロ野球人のあり方を学んできた。

 6月中旬には監督就任の報告を兼ね長嶋氏の元に足を運び「日の丸とは、監督とは何か、ということをもう一度、長嶋さんにお聞きした」と明かす。重みのある言葉一つ一つを胸に刻んだ。今回の緊急入院を知った際は「本当に驚いたし、ショックだった」と言うが、9日に長嶋氏の次女でスポーツキャスターの三奈さんから巨人を通じて病状が快方に向かっていることが報告されて一安心した。

 長年、プロ野球界の発展に尽力し、自身にも夢を与えてくれた長嶋氏。最高の恩返しはWBCで優勝することだ。「もちろん。そのために野球界全体の知恵をお借りすると言って、高校野球の指導者を含めて回らせてもらってきたので」と栗山監督。世界一を奪還しなければいけない理由が、また一つ増えた。(清藤 駿太)

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2022年9月11日のニュース