阪神・森木にプロの洗礼…自慢の直球打ち込まれ、3回途中5失点で2敗目 試合後には登録抹消決定

[ 2022年9月11日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0―7DeNA ( 2022年9月10日    横浜 )

<D・神>3回2死満塁、楠本に2点適時二塁打を浴び、座り込む森木(撮影・平嶋 理子)
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 自慢の直球を、ことごとく打ち返された。2度目の先発で初勝利を狙った阪神・森木は、2回2/3を5安打5失点で2敗目。プロの洗礼を浴びた試合を、冷静に振り返った。

 「球速はあまり気にしていない部分でも、力強さでは劣っている部分はあった」

 本来の直球ではなかった。初回、先頭の桑原に投じた初球は150キロを計測も、以降は大半が140キロ台後半にとどまった。その桑原に148キロを中前に打ち返された。2死二塁までこぎつけたが、4番・牧に投じた146キロの直球はシュート回転し、左前へ運ばれた。あっさり先制を許すと、打者2巡目の対戦となった1点劣勢の3回には2死満塁から6番・楠本に真ん中寄り148キロ直球を右翼線への2点適時打とされた。58球で無念の降板を余儀なくされた。

 ともに先頭打者の出塁が失点に直結しての敗戦。「先頭打者を出した時の失点率が格段に高いので、そこで抑えられるだけの落ち着きが大事」と反省した上で、「逆にいい経験になった」と前を向いた。敗戦を糧にできるのが森木の強みだ。

 降板後にはベンチで矢野監督から「角度が無かった。もうちょっと(腕を)縦に叩けて、角度がついてこないといけない」と投球フォームなどの指導も受け、「そこはすぐに修正できるところなので、しっかりやっていきたい」と呼応した。味わった悔しい思いを自らの血肉とする。

 試合後には登録抹消が決定。「1軍で活躍するためのプレーを、今まで以上に意識してやらないとこういう結果になる。意識をもって(2軍で)突き詰めてやっていきたい」。森木の歩みは、まだ始まったばかりだ。(石崎 祥平)

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2022年9月11日のニュース