ソフトB首位陥落 今季2勝7敗…鬼門の京セラドームで 藤本監督、貧打に板東に止まらぬ嘆き節

[ 2022年9月11日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―5オリックス ( 2022年9月10日    京セラD )

<オ・ソ>初回無死一、二塁、柳田は空振り三振に倒れる(投手・山本)(撮影・大森 寛明)
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 ソフトバンクは10日、オリックス戦に敗れて2日から守ってきた首位を明け渡した。先発の板東湧梧投手(26)が5回途中5失点で2敗目。打線は初回に1点を先制し、なお1死満塁としたが追加点を奪えず、相手エースの山本を立ち直らせてしまった。11連戦初戦に敗れて3連敗となり3位・西武とゲーム差なしの2位に転落。首位奪回を11日先発の千賀滉大投手(29)に託す。

 機先を制し先に攻め込めば勝てる「先手必勝」を逃した。11連戦初戦の初回、好投手の山本から予想外の好機が訪れたが、つけ込めず1点止まり。これで難攻不落の壁・由伸を勢いに乗せてしまった。

 「もう1点、欲しかったよねえ。1死満塁からね。外野フライの打ち方が、うまくないよね。点は取らないといけないんだけど、なかなか難しいんよね」

 3連敗となり、2日から守ってきた首位から陥落。試合後、藤本監督は重低音の声で悔しさを押し殺していた。初回先頭で三森が内野安打。敵失絡みで無死一、三塁とし牧原大が先制適時内野安打も無死一、二塁で続く柳田は三振。デスパイネが四球を選び、1死満塁でカウント1―1から柳町が158キロ内角直球に手を出して、一ゴロ併殺に終わった。

 2回以降は6回2死で柳田が二塁内野安打するまで快音なし。5回の攻撃前にベンチ前で円陣を組むも効果は7回2死での今宮の6号ソロまで出なかった。山本から4安打で2得点が精いっぱい。右腕には7月23日に8回零封されて以来の2連敗となった。

 投げ合いでは4度目の先発となった板東が劣った。「先制してもらったのに粘ることができず、大事な試合で迷惑をかけた。本当に申し訳ない」と謝罪した。1―0の2回、先頭で四球で出した走者を還され同点。3回2死で吉田正に真ん中高め直球を右翼席に運ばれて勝ち越されるなど4回1/3、9安打5失点で2敗目。指揮官は「逆球、逆球(で失点)というのがね。吉田に逆球が一番怖いよ。今から先発ローテの一角に入るなら勉強かな」と課題を与えた。

 これでオリックスと1ゲーム差の2位に転落。今季の京セラドームでのオリックス戦は2勝7敗。球場別ワーストとなり、新たな鬼門と化しているが、同ドームではあと4試合もある。エース千賀での雪辱戦を前に「切り替えないとしょうがない。そんな引きずっても、しょうがないじゃないですか」。語気を強めていた。(井上 満夫)

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2022年9月11日のニュース