大谷翔平 渡米後最速163・2キロ記録し12勝目“緊急降板”5回1失点で年間規定投球回数まで21回

[ 2022年9月11日 11:24 ]

ア・リーグ   エンゼルス6―1アストロズ ( 2022年9月10日    ヒューストン )

<アストロズ・エンゼルス>3回、タッカーから渡米後最速の163・2キロの直球で空振り三振を奪いガッツポーズする大谷(撮影・白鳥 佳樹)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は10日(日本時間11日)、敵地ミニッツメイド・パークでのアストロズ戦に「3番・投手兼DH」で今季24度目の投打同時出場。渡米後自己最速の101・4マイル(約163・2キロ)をマークし、6回の投球練習中に右手中指のマメの急きょ降板したが、5回6安打1失点で12勝目を挙げた。これでメジャー初の規定投球回到達までは残り21イニングとなった。エ軍は6―1で勝利し、連敗をストップした。

 大谷は初回無死二塁からグリエルに同点右前適時打されたが、トラウトの6試合連続本塁打となる34号3ランなどで4点のリードをもらった直後の2回は、100・5マイル(約161・7キロ)のツーシームを投げ込み、マンシーニ、マコーミックから連続三振を奪うなどして無失点。3回は2死二、三塁としたが、タッカーを渡米後自己最速の101・4マイル(約163・2キロ)の直球で空振り三振に仕留めた。これまでの最速は7月22日のブレーブス戦でオズナに投じた101・2マイル(約162・8キロ)で、日本での最速は2016年のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルS第5戦のソフトバンク戦(札幌D)で記録した165キロ。4、5回も走者を出したものの無失点に抑え、6回もマウンドに向かったが、投球練習で1球投げたところで右手中指のマメの影響で降板した。これでメジャー初の規定投球回到達まであと21イニングとなった。残り3試合の先発が予定されており、1試合平均で7イニングが必要となる。

 試合後、大谷は、アストロズ打線について「すごく頭の使う球団だと思う。今年、対戦多かったですけど、単純に自分のやりたいことだけやっていれば抑えられるような打線ではない。ステップアップのための準備として、いろいろな球種を使ったりとか、いろいろなカウントでいろいろなボールを投げたりとか、それが今年の対戦ではいい方向につながったと思う」と言い、球速については「決めるべきところで、三振が取れている球がいいというのは、いいことじゃないかなと思う。単純にスピードが出る出ないというところではなく、出すべき時に出るというところもそうですし。投げるべきところに投げるっていうのもそうですし。シチュエーションによってそういう球がいくっていうのはかなり実戦の中では有効だなと思う」と話した。降板の要因となった右手中指のマメについては「別に破れているとかではなく、たぶん次(の回)いっていたら、もうちょっと次の登板に響くような感じだった。そうなる前にやめたという感じ。(マメは新球ツーシームの影響ではなく)どちらかというとしっかり球速が出ている影響かなと思っています」と明かした。

 打っては、初回1死二塁の第1打席は、ア軍の先発右腕ウルキーディの前に中飛、2回2死の第2打席も中飛、5回無死の第3打席はニゴロ、右腕マルティネスと対戦した7回無死の第4打席は見逃し三振。9回2死一塁の場面で代打を送られて途中交代した。

 これで通算成績は、投手は24試合で12勝8敗、防御率2・55。打者は133試合で495打数131安打、打率・265、33本塁打、86打点、11盗塁となった。

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