日本ハム・近藤 通算1000安打からの10回千金弾、ビッグボス予言的中「近藤君が決めるよ」

[ 2022年9月11日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム2-1西武 ( 2022年9月10日    ベルーナD )

<西・日>通算1000安打を達成しボードを掲げる近藤(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 日本ハムの近藤健介外野手(29)が10日の西武戦で、初回に史上314人目となる通算1000安打を達成した。節目の記録にとどまることなく、3安打でチームの全得点を叩き出す2打点。延長10回には決勝の7号ソロを放った。試合後はナインの前で通算2000安打を目指すと宣言。日本ハムが誇る安打製造器はまだまだ安打を積み重ねていく。

 節目の安打は近藤らしい鮮やかな鋭いライナーだった。初回、右腕・松本の直球を捉えて右前へ。通算999試合目での通算1000安打。記念のボードを掲げると、敵味方関係なく大きな拍手が送られた。満月と中秋の名月が重なった日。ヒーローインタビューでは「0」が3つ並んだ「1000」と刻まれた記念Tシャツを着て笑顔がはじけた。

 「最初はプロの打撃投手を打つのを練習しないとな、と思ったくらい。こんなに打てるとは思っていなかった。ケガも多かった。本当にいろんな人に感謝している」。横浜高から11年ドラフト4位で入団して11年目。打率・413を記録した17年には腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けるなど故障にも泣かされてきただけに、周囲への感謝をまず示した。

 初回に節目の安打を放つと、エンジン全開で西武の勝利の方程式を打ち砕いた。8回に平良から先制の適時二塁打を放つと、延長10回は2死走者なしで守護神・増田から右越え決勝ソロ。「ある程度大きいのはイメージしていたけど、まさか本塁打になるとは。最高の結果」。チームの全4安打中3安打に、2四死球も含めて全5打席出塁と存在感を示した。

 数日前に猫背になる悪癖を指摘していた新庄監督。修正されているのを試合前のフリー打撃で見て、林ヘッドコーチに「今日近藤君が決めるよ。見といてみ」と伝えていた。予言が見事に的中した。

 打撃の師と仰ぐ西武・栗山、そして小学4年時にロッテ―西武戦(ZOZOマリン)で始球式をした際に打席に立っていた西武・松井ヘッドコーチの前で恩返し。「今となっては通過点。どんどん安打を積み重ねていきたい」。試合後にロッカーで行われた祝賀会では2000安打を目指すと宣言した。通算打率・307の近藤なら次の大台もすぐにやってきそうだ。(東尾 洋樹)

 《史上314人目》近藤(日)が10日の西武戦で初回に松本から右前打を放ち通算1000安打を達成した。プロ野球314人目。初安打は12年7月27日のオリックス戦で寺原から。

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月11日のニュース