日本ハム・伊藤 8回零封も自己新11勝目お預け カット多投で修正「いい勉強になった」

[ 2022年9月11日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム2-1西武 ( 2022年9月10日    ベルーナD )

<西・日>8回を無失点で切り抜けガッツポーズする伊藤(撮影・尾崎 有希)
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 間違いなく、勝利に値する快投だった。日本ハム・伊藤が8回3安打無失点。今季11勝目の権利を持って降板したものの9回に石川直が同点とされ、自己最多更新はならなかった。それでも「調子が悪い中で、うまく抑えて投げることができたので、一ついい勉強になったかな」と確かな手応えを感じていた。

 試合前のブルペンではストライクが入らず絶不調。「極端に悪かった。3球くらいしかストライクが入らなかった」。しかし、そこで崩れないのが真骨頂だ。この日は全投球に占める直球の比率を今季最も少ない32・7%に抑え、カットボールを今季最多21・2%にするなど工夫。相手打線を幻惑し、3回以外は三塁を踏ませなかった。

 11勝目に惜しくも手が届かなかった伊藤に対して、オリックス・山本は13勝目を挙げ、最多勝は遠のいた。当初、新庄監督はタイトル争いから脱落した場合に抑えの適性テストに踏み切る可能性を示唆していたが、好投しただけに「もう一回先発」と明言した。

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2022年9月11日のニュース