今夏奈良大会決勝の“再試合”が開催 コロナで大量入れ替えの生駒は3年生全員が出場

[ 2022年9月11日 21:15 ]

<天理・生駒>試合後に集合写真を撮影する両チームの選手たち
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 今夏奈良大会決勝で対戦した天理と生駒の練習試合が11日、佐藤薬品スタジアムで7回制で開催され、天理が3―2で勝利した。天理は同決勝では行わなかった歓喜の輪を作って喜びを爆発させ、その輪に生駒ナインも加わり、勝利を称えた。

 天理は1点優勢の6回に逆転を許したが、1点を追う6回に内藤大翔(3年)の左越ソロで追いつくと、1死満塁から遊ゴロの間に勝ち越した。

 7月28日に行われた奈良大会準決勝で生駒は、新型コロナウイルス感染の影響で準決勝から12人の選手変更が余儀なくされ、0―21で大敗。天理の中村良二監督は出場できなかった3年生を思い、“再試合”を提案していた。

 この日の練習試合では、3年生15人全員が試合に出場。北野定雄監督は「感謝しかないです。あの子たちは自分たちの持ち味を後半にしっかり出して、内容のある形を作ってくれたことが今後の自信になっていくと思う」と穏やかな表情で振り返った。

 試合前には両校合同でシートノックを行い、ホームランを打った内藤はダイヤモンドを1周しながら生駒の選手とハイタッチする場面も。観客席には甲子園のアルプスにも飾られた「つなぐ心ひとつに 天理高校野球部 生駒高校野球部一同」の横断幕が掲げられ、試合中は両観客席から大きな拍手が送られた。

 生駒・熊田颯馬主将(3年)は「全員笑顔で最後終わることができて良かったです」と笑顔。天理・戸井零士主将(3年)も「自分たちとしても最後の試合ですし、生駒高校さんとしても大学で野球をやる方が少ないと聞いていたので、最後素晴らしい形で終われたのですごく良かった」と充実の表情で振り返った。

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2022年9月11日のニュース