ヤクルト・高津監督の執念が導いたサヨナラ 10回リクエスト成功!丸山和へのボール判定が死球に

[ 2022年7月3日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト2―1DeNA ( 2022年7月2日    神宮 )

<ヤ・D>サヨナラ勝ちでのマジック点灯を喜ぶヤクルトファン(撮影・沢田 明徳)
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 2年前に亡くなった野村克也氏の言葉がある。「執念こそが、失敗を成功に変え、不可能を可能にする」。恩師の教えのように、ヤクルト・高津監督の執念が呼んだ逆転サヨナラ勝利だった。

 延長10回無死一塁、バントの構えをした丸山和への内角球。一度はボールとなったが、指揮官がリクエストを要求し、死球に覆った。そこから1死満塁と広がった好機で塩見が劇打。高津監督は「本当にワンチャンスだったかもしれないですね」と振り返った。

 執念はこれだけではなかった。9回2死一塁のピンチ。DeNA・牧が、ライン際の一ゴロでチェンジと思われたが、判定はファウルだった。審判団のあいまいなコールにベンチを出て抗議。「こっちもちょっと熱くなってしまいました。反省します」としたが、直後のイニング間にも改めて審判に確認した。「それはよく分かんないですけど…」と謙遜したがナインにも伝わった思いが、両リーグ最多22度目の逆転勝利につながった。

 登板間隔を空ける投手起用など、昨年から光る高津流マネジメントに加え、気持ちの強さもチームを支える。これでチームは5月10、11日を最後に連敗がない。昨年の10月8日より3カ月以上も早いマジック点灯には「いくつですか?まあ、本当にピンとこないです」としたが「いい戦いができている。投打ともに粘って、つないで、我慢して、歯を食いしばって、っていう野球ができている」と手応えはある。

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2022年7月3日のニュース