絵鳩&古岡 V任せろ!浜松ドリームアローズSSの“松坂世代”の息子たちエンジン全開

[ 2022年6月18日 05:00 ]

父の親友・松坂大輔さんを尊敬!フォームもそっくりなエース絵鳩
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 “松坂世代”と呼ばれた選手の息子たちが大舞台で必勝を期す。18日に愛鷹球場で開幕する第10回しずちゅう旗静岡県学童軟式野球記念大会(スポニチ静岡支局後援)。浜松ドリームアローズSS(浜松)のエース右腕・絵鳩大河(6年)と古岡隼遊撃手(6年)は、ともにコーチである父が日米通算170勝の元西武・松坂大輔氏(41=本紙評論家)と深い関わりを持つ。特に影響を受ける絵鳩を軸に、初倉ファイターズ(島田)との初戦からエンジン全開だ。

 “平成の怪物”がユニホームを脱いだのは昨年10月19日。その引退試合をメットライフドームでナマ観戦した絵鳩が、その魂を受け継ぎ念願のひのき舞台でチームを勝たせるために腕を振る。「リズム良く抑えて流れを持って来る。まずは初戦に勝つ。最終的には優勝を目指します」と闘志をかき立てた。

 首を使った投球フォームは「動画で研究した」通り、松坂氏の全盛期時に酷似。背番号18も同じだ。直筆サインの入ったプロ野球カードは大事な宝物。将来の夢はもちろんプロで「今はまだ球が速くないから、スローボールでタイミングを外す」と緩急自在の投球に徹している。

 父の隆雄コーチ(41)が、松坂氏と江戸川南リトル―同リトルシニアと5年間バッテリーを組んだ間柄。中日復帰後、陣中見舞いでナゴヤ球場を訪れたことがターニングポイントになった。それまで野球には全く興味がなく、好きだったのは相撲。体験入団に行った際も「車の中にいました」と隆雄コーチは半ば諦めていた。それが松坂氏と出会った瞬間「格好良い」と急展開。父と松坂氏の関係をその場で初めて知ったことで、一気に野球にのめり込んだ。コロナ禍の活動停止中だった20年には、投球時の動画を松坂氏に送り「体が開かなければボールが抜けなくなる」と助言も受けた。

 「塁に出てチャンスをつくる。ヒットは右中間が理想」と援護を約束する古岡遊撃手の父・基紀コーチ(41)もエース左腕だった京都成章(京都)時代、98年第80回夏の甲子園決勝で横浜(神奈川)のエースだった松坂氏と投げ合った。“松坂世代”に関わったDNAは子へ受け継がれる。絵鳩を投打の柱に進撃開始だ。(小澤 秀人)

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