阪神・青柳 セ単独トップ8勝「しっかり反省して、次回に生かせるように」今季ワースト4失点も3冠キープ

[ 2022年6月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神7ー5DeNA ( 2022年6月17日    甲子園 )

<神・D>2回、山本(右)の好守に笑顔を見せる阪神・青柳(撮影・大森 寛明)
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 今年の背番号50は打たれても負けない。阪神の青柳は6回を投げて今季ワーストの4失点を喫しながらリードを守って降板し、リーグ単独トップの8勝目。コロナ感染で開幕投手を断念した右腕がリーグ戦再開となる節目の“開幕”マウンドで仕事を果たした。

 「初回から野手が良い形で逆転してくれたにもかかわらず、自分の四死球からふがいない点の取られ方をしてしまって、リリーフの方々にも負担をかける形になってしまい申し訳ないです」

 唇をかんだのは4点リードの6回だ。1死から2四死球を献上。なおも2死一、二塁からは神里にツーシームを捉えられ右翼越えの3ランを被弾。1点差に詰め寄られた。この夜、本調子でなかったのは明らかで4四死球は昨年10月19日のヤクルト戦以来で今季初。初回も味方の失策からピンチを背負って先制点を献上した。それでも、打線の援護に背中を押され、粘りの投球。リードした状態で信頼するリリーフ陣にバトンをつないだ。

 投げ合ったのは同学年、ドラフトも同期の今永。7日の日本ハム戦ではノーヒットノーランを達成した相手エースだ。実は快挙達成の際には目指す存在として青柳の名前を口にしていた。「何をもってそういう存在と言ってるのか分からないので、今永がもっと明確に言ってくれたら分かりやすいんですけど(笑い)。名前を挙げてくれるのはうれしいこと。今永も球界を代表するピッチャー。お世辞でもうれしい」。

 そんなライバルにも投げ勝ち、防御率は0点台から1・17となったが、リーグ1位はキープ。勝利数、勝率(・889)と合わせて依然3冠だ。「今回の投球をしっかり反省して、次回に生かせるように」。少々苦いこの白星を次の1勝、2勝につなげる。(遠藤 礼)

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2022年6月18日のニュース