森繁和氏 巨人の8回攻撃時、勝負の分かれ目になったボール判定

[ 2022年6月18日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人0-2中日 ( 2022年6月17日    バンテリンD )

<中・巨>7回、大野雄(手前)を一ゴロに打ち取り見つめる菅野(撮影・椎名 航)
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 【森繁和氏 視点】8回の巨人の攻撃が勝負の分かれ目になった。2死一、二塁。カウント2―2から大野雄が代打の中田へ投じた低めの直球がボール判定になった。この試合はずっとストライクのコースで大野雄も悔しがった。この1球が試合を動かした。

 中田が四球で満塁となり、原監督は好投していた菅野に代打・石川を送った。守る側は中島の方が嫌だったろうが、それ以上に菅野の降板が流れを変えた。あの1球で中田が三振なら、まだ84球だった菅野の続投もあっただろう。

 菅野は決してよくなかったが、本来は軸となる球種ではないカーブでうまくかわしていた。私なら満塁でも代打を送らず菅野を打席に立たせた。0―0で終わってもいい両エースの投げ合いだった。ただ原監督が攻めに動いた結果だし、エース右腕に黒星は付いていない。こういう負け方は引きずらないものだ。(スポニチ本紙評論家)

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2022年6月18日のニュース