巨人 今季初のサヨナラ負けで4連敗 首位ヤクルトに9差、振り向けば3位に阪神…3・5差

[ 2022年6月18日 18:00 ]

セ・リーグ   巨人3―4中日 ( 2022年6月18日    バンテリンD )

<中・巨>6回、同点に追いつかれ、ガックリと交代を告げに歩く原監督(撮影・椎名 航)
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 巨人は中日戦(バンテリンD)に今季初となるサヨナラ負けを喫し4連敗。この日も勝ったヤクルトとの差は9に広がった。3位に浮上した阪神とのゲーム差も3・5に。最大11あった貯金もわずか3となった。

 3―3の9回に回またぎのビエイラが先頭の鵜飼に左翼フェンス直撃の二塁打、続く阿部に左前打を浴び無死一、三塁。迎えたA・マルティネスに3球目162キロのストレートを右前にしぶとく落とされ1死も取れず今季初となるサヨナラ負けとなった。

 いきなりアクシデントに見舞われた。初回、先頭の大島に6球を投げ四球で歩かせた後の2番・岡林は6球目の145キロのストレートで一ゴロに打ち取り1死一塁。そして3番・鵜飼への初球だった。センター方向への低く強い打球がショートバウンドで左足を強襲。アンドリースは足を引きずりながら苦もんの表情を浮かべた。そのまま一度ベンチに下がった後、再びマウンドに上がることなく来日初勝利に向けた3度目のマウンドは13球で無念の降板となった。

 打線は2点を追う3回先頭、菊地の代打で登場した大城は相手先発・高橋宏のスプリットを完璧に捉えた。バックスクリーンに飛び込む3号ソロ。アンドリースの初回アクシデントによる降板で嫌なムードが漂う中、打撃不振で2日に抹消され「ミニキャンプ」を経て戻ってきた男が「2軍で二岡監督や小笠原コーチとやってきたことが、ホームランという結果になってうれしいです」と昇格第1打席で最高の結果を出した。

 大城の一発で打線に火がついた。続く1番・丸が中越え二塁打で出塁し、ウォーカー三振後に吉川が遊撃内野安打。4番・岡本和が四球で1死満塁にすると、前の打席でプロ野球歴代10位タイとなる409本目の二塁打を放った5番・坂本が体勢を崩しながらも外角低めのカットボールに食らいつき右前に運んだ。丸、吉川が生還しこの回で一気に逆転に成功。「チャンスでつないでくれたので積極的にいこうと思ってました。逆転できて良かったです」とコメントした。

 2番手の菊地が2回に1点を失うも、その後は3番手・平内が2イニング無失点と力投。しかし4番手・鍬原が6回に1失点。高梨、ビエイラとつなぎ8回まで3―3の同点とした。

 巨人はこの日、坂本と丸の失策で今季45失策となり、69試合目にして昨季の数字に並んだ。30失策、40失策と両リーグ最速で大台に乗せてきた巨人の失策数。昨年まで2年連続でシーズン4失策だった名手・坂本も早くも7失策目となった。

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