村上にヤられた…ソフトバンク パ首位陥落 2戦3発&7打点の主砲にお手上げ連敗 藤本監督「凄い」

[ 2022年6月12日 05:00 ]

交流戦   ソフトバンク4ー7ヤクルト ( 2022年6月11日    ペイペイD )

<ソ・ヤ>6回、村上に満塁本塁打を浴びる嘉弥真(撮影・岡田 丈靖)          
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 一人にやられた。ソフトバンクは11日、ヤクルトに4―7で逆転負けした。相手主砲、村上に大関友久投手(24)が2ランを、嘉弥真新也投手(32)が満塁弾を浴びた。ヤクルトには昨季から5連敗となり、目の前で交流戦優勝を決められた。5月31日に奪い返したパ・リーグ首位の座からも陥落。ライバル、楽天に明け渡した。12日は交流戦ラストゲーム。一矢報いてリーグ戦再開を迎えたい。

 打つ手がない…。村上に2打席連発を含む3安打6打点を浴びた。この日は「タカガールデー」。3年ぶりの満員御礼となる3万8683人が駆けつけたが、ピンクに染まった本拠地はため息に包まれた。

 最善の継投策を粉砕された。4―3の6回2死満塁。藤本監督が「最高レベルの警戒」としていた村上を迎えたところで「左キラー」の嘉弥真に託した。しかし、フルカウントからの7球目。武器の低いコースのスライダーを捉えられ、右翼テラスに痛恨の満弾が突き刺さった。勝負手が裏目に出た指揮官は「こっちは6回から勝ちパターンでいって、打たれたから村上くんが凄いんでしょう」と白旗を上げた。

 1点リードの6回からバッテリーごと交代。捕手を甲斐に、投手を津森にした。それでも長岡、塩見、山崎に3連打を浴び1死満塁。山田は三振に斬ったが、「左キラー」は逃げ場のない場面で相手主砲との勝負を余儀なくされた。

 嘉弥真が被弾し津森に3失点が記録された。それでも指揮官は「津森がどうのこうのじゃなくて、こっちが勝負をかけているんだから、僕が悪いんじゃないですか」と全責任を背負い、今季最短の約1分20秒で試合後会見を切り上げた。

 敗戦投手となった津森は前回4日の中日戦も2点リードした場面で大関からバトンを受けたが、2/3回を2失点で黒星。不安が残る3敗目となった。

 先発大関は毎回走者を背負う苦しい投球。3点リードした5回無死一塁では村上に145キロ直球を左翼テラスに運ばれる2ランを浴びた。5回8安打3失点で降板。「リズム、テンポの悪い投球になってしまった。リードを守ることはできたが、1点差になり中継ぎの方に迷惑をかけてしまった。難しい試合にしてしまい申し訳ない」と首を垂れた。

 村上には2戦で7打数5安打、3本塁打、7打点とお手上げで、チームは2連敗。5月31日から守ってきた首位の座を楽天に明け渡した。12日が交流戦最終戦。3連敗で終わるわけにはいかない。(福井 亮太)

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