ロッテがパ球団唯一の交流戦勝ち越し 佐藤奨がプロ初勝利「思い上がらずに取り組んでいきたい」

[ 2022年6月12日 18:30 ]

交流戦   ロッテ5―4DeNA ( 2022年6月12日    ZOZOマリン )

<ロ・D>プロ初勝利の佐藤奨は井口監督から祝福される(撮影・長久保 豊) 
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 ロッテは12日、DeNAを5─4で振り切り、交流戦を10勝8敗の3位で終えた。先発した育成出身で2年目の左腕、佐藤奨真投手(24)が6回4安打2失点に抑え、今季4度目(5試合目の登板)の先発でプロ初勝利を挙げた。チームはパ・リーグ球団で唯一の勝ち越しとなった。

 「1勝目をやっととれて、ホッとしています。立ち上がりは先頭バッターを出しちゃったんですけど、その後を抑えられて、その裏にマーティンが2ランを打ってくれて、それで気持ちが楽になりました。うれしいですね」。そう言って佐藤奨はヒーローインタビューで笑顔をのぞかせた。

 突然の雨で30分試合開始が遅れたが「メンタルは崩れることはなかった。ただ、30分遅れるだけという気持ちで投げた」と佐藤奨。初回先頭の佐野に右前打で出塁を許したが、後続を打ち取ってリズムに乗った。2点リードの6回には無死一塁から佐野に初球の甘く入った速球を右翼席へ同点2ランされたが、その裏にエチェバリアの左前適時打、荻野の左前適時打で2点を勝ち越し。勝利が転がり込んだ。7三振を奪ったことには「追い込んでからチェンジアップがいいところにいってくれた」と話した。

 今年の開幕前に支配下登録され、念願の初勝利をもぎとった。直球は130キロ台後半だが、90キロ台のスローカーブと、宝刀チェンジアップの組み合わせで打線を幻惑する。「自分の中ではちょっとうまくいきすぎているかなというのはあるので、そこで思い上がらずに、また明日からしっかりと取り組んでいきたい」と語った。

 初勝利のボールは「父親が見に来ているので、父親に渡したいと思います。勝つまで毎試合応援に来てもらったので、そこは感謝しています」と語った佐藤奨。「きょうみたいなピッチングを毎試合できるように。いずれ、100勝、150勝って重ねていけるようなピッチャーになりたいと思います」と前を見据えた。
 

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