ロッテ・朗希が幻惑「フォーク減スライダー増」新スタイルで8回1失点

[ 2022年6月12日 05:30 ]

交流戦   ロッテ1―2DeNA ( 2022年6月11日    ZOZOマリン )

<ロ・D>ロッテ先発の佐々木朗は8回1失点と好投(撮影・長久保 豊) 
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 ロッテ・佐々木朗が新スタイルを披露した。2回、先頭の牧に130キロのカーブで一発を浴びると、1死から桑原の2球目に141キロのスライダーを投じた。1ボール2ストライクと追い込み、最後は145キロのスライダー。「必要だと思ったから投げた」という第4の球種で空振り三振を奪った。

 4回は牧にスライダーを2球続けた後、160キロ直球で遊ゴロに仕留めるなど、15球のうちスライダーを5球投じて3者凡退。佐々木朗のスライダーはフォークと球速帯が140キロ台で重なり、打者に狙い球を絞らせない効果を生んだ。

 代名詞である160キロ超の直球は8球と少なく、最速も162キロ止まり。3日の巨人戦も直球がシュート回転し、フォークも落ちずに5回5失点で初黒星を喫した。「疲れもあるし、フォークもよくない中、前回とは違ってどうにか抑えることができた」。軸になったのはスライダーだ。

 過去10登板で全球種の3・4%に過ぎなかったスライダーが、この日は21球で22・3%。今回は中7日と登板間隔を1日ずらした。その中で20歳右腕は「思ったより効果的だった。相手への選択肢が増える」と手応え。三振は5個と少なかったが、打たせて取る投球で8回まで投げ、3安打1失点と試合をつくった。

 井口監督は「ずっと(登板が)続いていた」と一度出場選手登録を抹消し、リフレッシュさせる方針だ。降板後、チームは延長で敗れて連勝は5でストップ。6勝目はお預けとなったものの、進化は見せた。引き出しを増やした令和の怪物のリスタートが待ち遠しい。(君島 圭介)

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