桑田コーチ「打たれない投手はいない」と山崎伊にメンタル強化要求 「僕なんか気持ちだけでやってた」

[ 2022年6月12日 17:12 ]

交流戦   巨人2―9楽天 ( 2022年6月12日    楽天生命パーク )

<楽・巨>2回、辰己にソロ本塁打を浴びる山崎伊 (撮影・白鳥 佳樹)
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 巨人は交流戦ラストマッチとなった楽天戦(楽天生命パーク)で9失点大敗を喫して2連敗。8勝10敗で2年連続の交流戦負け越しが決まった。また、日曜日は4月17日の白星を最後に8連敗(2勝10敗)。首位ヤクルトが勝ったため、ゲーム差は今季初の7と開いた。

 先発右腕・山崎伊が辰己に先制ソロを許すなど2試合連続でプロ最短を更新する2回途中5失点KO。リリーフした2番手右腕・鍵谷も連続四球で満塁とピンチを広げ、銀次に2点適時打された後で辰己に1イニング2発目となる3ランを被弾して4点を失うなど、2回だけで9点を失った。3回以降は菊地、高梨、ビエイラ、今村の継投で楽天打線を1安打無失点に抑えただけに悔やまれる2回となった。

 試合後、巨人・桑田真澄投手チーフコーチ(54)との一問一答は以下の通り。

 ――山崎伊は序盤に崩れた

 「前回と一緒で、初回は良かったんですけど、2回。辰己くんにホームランを打たれた後からガタガタときましたよね。やっぱり、メンタルも鍛えていかないといけないかなと思っています。打たれない投手はいないので、打たれてホームに返さないという粘れる精神力が必要なので、やはりプロの1軍のレベルというのはまだまだ彼らにとってはね、怖いレベルだと思いますので。でもそこを乗り越えていかないと1軍では結果を出せないのでね、技術的に、体力的にもそうですし、精神的にももう少しタフになれるように頑張ってもらいたいし、こちらも指導していきたいと思います」

 ――ビエイラが2回無失点

 「非常にストレートも良かったですし、ようやく160キロが出るようになりましたね。また変化球もストライクがとれるようになりましたので、交流戦後、楽しみにしてます」

 ――勝ちパターンに入ってくるか

 「はい。監督もそういう意味で2イニング目を投げさせたいということで、その状態を見て決めていきたいということだったので、2回で24球ですかね。非常にいい結果を出してくれたので後半戦は活躍してくれると思います」

 ――ビエイラが8回にいてくれると

 「そうですね。そうすると8回、9回がうまくはまってきますので、投手起用も楽になるといいますか、安心した起用ができるんじゃないかなと思います」

 ――それには先発が6回まで投げることが必要

 「そうですね。今年は若い投手にチャンスを与えながら、こうなることは前もってわかっていたことで、このままずるずるいかないように、大きな波が短期間でくるのが若い選手の特徴ですからね。長く底が続かないように、すぐに上がってこられるようにまた話し合ってやっていきたいと思います」

 ――交流戦を振り返って

 「僕はピッチャー視点で見てまして、やはり、パ・リーグのいいピッチャーというのは投げっぷりがいいですよね。勝っても負けても、要するに抑えても打たれても堂々としてね。“俺のボールを打ってみろ”というね。非常にその、技術だけでなくて、メンタルの強さといいますか。今日の則本君もそうですけど、打たれた後も堂々としてますよね。ああいうタフネスさといいますか、メンタルタフネスも、非常に必要だなと改めて、思いましたね。まあ僕なんか、気持ちだけでやってたタイプなんで。今の時代にはどうなのかわかりませんけど、やはり勝負の世界ですからね。マウンド上で気持ちも出してね、戦ってもらいたいなと、交流戦を振り返って非常に思いましたね」

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